まみえる 千変万化な顔たち @ 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館


メインビジュアル デザイン:宮越里子

 

まみえる 千変万化な顔たち
2021年3月20日(土・祝)- 6月6日(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 3階展示室C
https://www.mimoca.org/
開館時間:10:00-18:00 入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、5/3は開館)、5/6
企画担当:竹崎瑞季(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員)

 

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、近代から現代まで異なる時代に活動した10人のアーティストによる「顔」の作品を通して、各アーティストがどのように自己と他者、そして社会や世界を捉えているのかを探る企画展『まみえる 千変万化な顔たち』を開催する。

昨年、厚生労働省が新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言を踏まえ発表した「新しい生活様式」の具体的な実践例のひとつ「マスクをすること」は、現在、広く社会に定着している。一方で、目、鼻、耳、口といった感覚器官が集まり、皮膚も含めると、視覚や聴覚などの五感すべてを受け取る顔は、私たちが相手を特定し、その心の中を探りながらコミュニケーションを取る上でも重要な位置を占めている。「顔を立てる」や「顔を並べる」といった比喩の多さは、私たちが顔にいくつもの意味を込めて社会生活を送ってきたことを示唆していると言えるだろう。

 


萬鉄五郎《雲のある自画像》1912年 大原美術館蔵


super-KIKI《Selfies》2021年

 

本展では、コロナ禍によりお互いが近くで顔と顔を合わせる機会が少なくなった現在において、「私とあなた」「関わりの顔」「顔にあそぶ」という3つのセクションで、時代も場所も超えた多様な「顔」との出会いを提供する。出品作品には、岸田劉生や萬鉄五郎といった日本近代を代表する画家の自画像から、髙山陽介による頭部を模した木彫作品、笹岡由梨子による新作の映像インスタレーション、super-KIKIがZINEやInstagramで発表してきたセルフポートレイトの初展示など、種々様々な顔をめぐる表現が並ぶ。

 


猪熊弦一郎《顔 ブルーの中》1989年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 ©️公益財団法人ミモカ美術振興財団


笹岡由梨子《Planaria》2021年

 

 


 

同時開催
常設展「パリの猪熊弦一郎と藤田嗣治」
2021年3月20日(土・祝)- 6月6日(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 展示室A

常設展「猪熊弦一郎展 ハワイで見つけた色と形」
2021年3月20日(土・祝)- 6月6日(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 展示室B

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