特別国際シンポジウム『プレイ⇔リプレイ:「時間」を展示する』が水戸芸術館で開催

 

2018年11月3日、国際交流基金は水戸芸術館現代美術センターとの共同企画として、現代美術における「タイムベースド・メディア」の作品の展示、収集、保存、再現が抱える状況の情報共有と意見交換を目的とした特別国際シンポジウム『プレイ⇔リプレイ:「時間」を展示する』を、水戸芸術館ACM劇場で開催する。

現代美術における表現方法が多様化するなか、映像、パフォーマンス、また、時代時代の新しいテクノロジーを使用したメディアアートなど、時間の経過が作品の形成と表現手段に大きな意味を持つ作品も数多く発表されている。アーティストのみならず、キュレーターや保存修復を担当するコンサバターにとって、テクノロジーの発展や多様化に際し、近年とりわけ、そうした「時間」を扱う作品をいかに展示、収集、保存、再現すべきかという問題がさまざまな議論を呼んでいる。

本シンポジウムでは、公益財団法人石橋財団の寄付助成事業により実施された石橋財団・国際交流基金 現代美術キュレーター等交流事業の一環として、イギリス、ドイツ、ポーランドから招聘した専門家に、日本国内の専門家を交えて、それぞれの立場から具体的な事例を紹介しながら、「時間」を作品化し、展示することについて討議を行なう。

 

公益財団法人 石橋財団・国際交流基金 現代美術キュレーター等交流事業
国際交流基金・水戸芸術館共同企画
特別国際シンポジウム『プレイ⇔リプレイ:「時間」を展示する』
2018年11月3日(土・祝)13:00-18:30(開場:12:30)
会場:水戸芸術館ACM劇場
定員:200名(事前申込制、先着順)
無料
申込方法等、詳細は国際交流基金ウェブサイト内の下記URLを参照。
https://www.jpf.go.jp/j/project/culture/exhibit/exchange/2018/09-01.html

13:00-|第1部 「リプレイ・再展示すること ―70~80年代の映像表現をめぐって―」
三輪健仁(東京国立近代美術館 主任研究員)
レナーテ・ブッシュマン(imaiファウンデーション ディレクター、デュッセルドルフ)
島敦彦(金沢21世紀美術館 館長)
アグニエシュカ・クビツカ=ジェドシェツカ(WROアートセンター プロジェクト・マネージャー、ヴロツワフ)
グループセッション|モデレーター:島敦彦
質疑応答

15:50-|第2部 「多様化するタイムベースド・メディアの過去・現在・未来」
山峰潤也(水戸芸術館現代美術センター 学芸員)
マルギット・ローゼン(ZKM コレクション・アーカイブ・リサーチ部門主席、フランクフルト)
ピップ・ローレンソン(テート コレクション・ケア・リサーチ部門主席、ロンドン)
高谷史郎(アーティスト)
グループセッション|モデレーター:加治屋健司(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)
質疑応答

Copyrighted Image