野田哲也の版画-Ⅲ ~静かなるもの~

―上野の森美術館所蔵作品よりー
Tetsuya Noda’s Print Works Ⅲ: Like the Wind, Like the Clouds‒From the Ueno Royal Museum Collection‒

野田哲也 《日記 1980 年8 月10 日、デンマーク、ヘルシンゲル》
木版、シルクスクリーン 1980 年


このたび上野の森美術館ギャラリーでは、2023年8月10日(木)から8月21日(月) にかけて、日本を代表する版画家・野田哲也(熊本県出身、1940 ~)の<日記>シリーズを紹介する小企画展を開催します。

上野の森美術館では毎年夏に、所蔵作品のうち浮世絵版画ないし昭和の版画を紹介しています。
今回は2021年から3回にわたり野田哲也の版画を紹介するシリーズの最終回となります。

野田は1966年から<絵日記>というタイトルで、自身の身の回りの日常の出来事を作品のモチーフとしはじめました。
その後タイトルを<日記>とし、自分で撮った写真をスケッチの代わりとしながら、折に触れて作品として残す<日記シリーズ>がはじまりました。そこにはその日の出来事を書き留める日記のように、野田が生活の中で目を止めた「もの」や「こと」が版画化されています。

当館が所蔵するのは1970~1981年のあいだに制作された作品で、その中から第1回目は「日常」を、第2回目 では「包み込まれて」をテーマとした展示を行いました。
最終回の今回は「静かなるもの」と題して35点を展示します。

 

 

 ―シリーズ開催の記録―

  野田哲也の版画―Ⅰ 日々の暮らしの中で
   Tetsuya Noda’s Print Works Ⅰ: From His Daily Life
   会期:2021年8月12日(木)~8月23日(月)

  野田哲也の版画―Ⅱ 包み込まれて
   Tetsuya Noda’s Print WorksⅡ: Wrapping or Unwrapping
   会期:2022年8月19日(金)~8月30日(火)

 

 ―開催概要―

 会 場: 上野の森美術館ギャラリー 東京都台東区上野公園1-2
 会 期: 2023 年8 月10 日( 木) ~ 8 月21 日( 月) *会期中無休
開館時間: 午前10 時~午後5 時  *最終入場は閉館15 分前まで *11,16,21 日は15 時閉館
 入場料: 無料
 主 催: 公益財団法人日本美術協会 上野の森美術館
 協 賛: 鹿島建設株式会社

	

Copyrighted Image