暗闇をくぐってみたら Part2 笹岡由梨子展「渦巻」@ 市原湖畔美術館

笹岡由梨子《Polonia》2026 撮影:麥生田兵吾

 

暗闇をくぐってみたら Part2 笹岡由梨子展「渦巻」
2026年7月18日(土)–9月23日(水・祝)
市原湖畔美術館
https://lsm-ichihara.jp/
開館時間:10:00–17:00(土曜・祝前日は9:30–19:00、日曜・祝日は9:30–18:00)
※最終入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌平日)
展覧会URL:https://lsm-ichihara.jp/exhibition/yurikosasaoka_kurayami/

 

現在改修工事中の市原湖畔美術館では、劇場型の連続個展シリーズ「暗闇をくぐってみたら」の第二弾として、竹内公太展に続き、キャラクターや歌を軸に独自の物語空間を生み出す笹岡由梨子の個展「渦巻」を開催する。

笹岡由梨子(1988年大阪府生まれ)は、キャラクターや歌を軸に、独自の物語空間を生み出してきた。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程メディア・アート領域満期退学。近年の主な展覧会に「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」(滋賀県立美術館、2026)、「プラカードのために」(国立国際美術館、大阪、2025-2026)、「ドリーム/ランド」(神奈川県民ホールギャラリー、2022)、「まみえる – 千変万化な顔たち」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川、2021)、「Lost in Translation」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、2021)など。主な受賞歴に、京都府文化賞奨励賞(2020)、咲くやこの花賞(2020)、Kyoto Art for Tomorrow 2019―京都府新鋭選抜展最優秀賞などがある。

 

笹岡由梨子《タイマツ》2026 撮影:麥生田兵吾
笹岡由梨子《タイマツ》2026 撮影:麥生田兵吾

 

本展で笹岡は、美術館がその畔にたたずむ高滝湖をめぐる新作のビデオ・インスタレーションを発表する。高滝湖の底には、かつて高滝ダムの建設によって沈んだ110戸の村があり、笹岡はそこに暮らした住人へのインタビューや記録写真など、土地の記憶を手がかりに制作を進めてきた。映像作品《隣人》では、ダム建設に伴い移住を余儀なくされた村人たちの当時の写真を参照しながら、笹岡自身が村人を演じ、自ら作詞作曲した歌を歌う。単なる失われた共同体の再現ではなく、写真という記録媒体に残された断片的な痕跡を身体表現とインスタレーションによって再構成した、もうひとつの地域史のすがたが立ち現れる。地下の展示空間には、美術館の前身である「市原市 水と彫刻の丘」の構想の基となった「水中彫刻公園」に触発されたインスタレーションが登場する。遊戯性と追悼性という両義性をあわせ持つこの空間は、土地の歴史と現代美術との新たな関係性を提示するとともに、鑑賞者を“もうひとつの湖畔の地”へと誘う。

 

関連イベント
スペシャルトーク
2026年8月1日(土)11:00–12:00
会場:市原湖畔美術館 多目的ホール
登壇:笹岡由梨子

トーク「湖の底に、あった世界、ありえたかもしれない世界」
2026年8月1日(土)14:00–15:00
会場:市原湖畔美術館 多目的ホール
登壇:加藤清市(写真家)、三好敏弘、笹岡由梨子

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