アートディレクター：加藤賢策
ドリーム／ランド
2022年12月18日（日）– 2023年1月28日（土）
神奈川県民ホールギャラリー
https://www.kanagawa-kenminhall.com/
開館時間：11:00–18:00 入館は閉館30分前まで
休館日：水、年末年始（12/30-1/4）
企画：中野仁詞（神奈川県民ホール・KAAT神奈川芸術劇場 ／公益財団法人神奈川芸術文化財団）
参加アーティスト：青山悟、枝史織、角文平、笹岡由梨子、林勇気、山嵜雷蔵、シンゴ・ヨシダ
展覧会特設サイト：https://dreamlands.kanagawa-kenminhall.com/
神奈川県民ホールギャラリーでは、ランドとドリームのふたつのキーワードを具現化するアーティストによる表現を中心とした企画展『ドリーム／ランド』を開催する。
同ギャラリーでは、2009年から2014年にかけて、「日常／」シリーズとして『日常／場違い』（2009）、『日常／ワケあり』（2011）、『日常／オフレコ』（2014）の３つの展覧会を企画し、アーティストの多様な視点によってきりとられた表現を通じて、日常に関する考察を推し進めた。それに続く企画展シリーズ第一弾としてはじまる本展『ドリーム／ランド』は、「夢のような世界〈理想・楽しいこと〉」、「将来の夢〈願望・希望〉」、「悪夢を見る〈睡眠時に脳が見せる観念や心像の世界〉」、「夢物語〈儚い絵空事〉」など多様な意味合いを持つ「ドリーム」という言葉と、国、土地、場所などを意味する「ランド」を継ぎ合わせ、このふたつのキーワードの下、７名のアーティストを紹介するとともに、トーク・イベントやパフォーマンス・イベント、音楽イベントを行なう。
青山悟《Just a piece of fabric》2021年 撮影:宮島径 ©AOYAMA Satoru Courtesy of Mizuma Art Gallery
枝史織《空の穴I》2017年 撮影：加藤健
参加アーティストは次の７名。工業用ミシンを用い、近代化以降、変容し続ける人間性や労働の価値を問い続けながら、刺繍というメディアの枠を拡張させる作品を数々発表している青山悟（1973年東京都生まれ）、ドラマティックな風景と、小人のような大きさながらも描写力の高く繊細なタッチの女性が合わさった作風を特徴とする枝史織（1983年東京都生まれ）、奇怪でキッチュな印象を含みながらもユーモラスな表現が混合し、独自のストーリー展開が広がる色鮮やかな色彩を用いたインスタレーションや映像を発表する笹岡由梨子（1988年大阪府生まれ）、日常的に見慣れたものを組み合わせることで本来のものが持つ機能や意味をずらし、新たな意味を見る側に連想させるような彫刻を制作する角文平（1978年福井県生まれ）、自然が生み出した地形などを取材し、複数の視点から捉えた空間を精緻な描写によって繋ぎ合わせた風景画を起点とした制作を展開する山嵜雷蔵（1991年長崎県生まれ）、自身で撮影した膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせた映像作品で知られる林勇気（1976年京都府生まれ）、見知らぬ土地で生活している人々の日常生活や文化、伝統、過去の伝説や神話、言伝え、または自然に対する人間の営みや無力さなどを主題に、映像や写真の制作を行なうシンゴ・ヨシダ（1974年東京都生まれ）。
会期中には、参加アーティストによるトークや展示解説、脳科学者の中野信子によるトーク・イベント、ダンサー兼アーティストのAokidによるパフォーマンス・イベント、作曲家のジェルジ・リゲティ が考案した100台のメトロノームによる演奏で、林勇気の作品との共演を試みる音楽イベントを開催する。
角文平《Nursery Plant》2016年 撮影：加藤健
笹岡由梨子《地球から消える》2020-2021年 Trafostacja1（シュチェチン、ポーランド）
関連イベント
アーティスト・トーク／展示解説
登壇者：青山悟、角文平、笹岡由梨子、林勇気、山嵜雷蔵、シンゴ・ヨシダ
2022年12月18日（日）14:00-
会場：神奈川県民ホールギャラリー内
トーク・イベント
中野信子
登壇者：中野信子（脳科学者／医学博士／認知科学者）
2022年12月27日（火）14:00-15:30
会場：神奈川県民ホール６階 大会議室
定員：70名（要予約・先着順）
聴講無料（要入場券）
申込は特設サイトにて12月2日正午より公開。
パフォーマンス・イベント
Aokid《タイトル未定》
2023年1月9日（月・祝）時間未定
会場：神奈川県民ホールギャラリー内
予約不要、観覧無料（要入場券）
音楽イベント
ジェルジ・リゲティ《100台のメトロノームのためのポエム・サンフォニック》
2023年1月14日（土）13:00-
会場：神奈川県民ホールギャラリー内 第５展示室
予約不要、観覧無料（要入場券）
※同日は小ホールにて、「C×C 酒井健治×ジェルジ・リゲティ」公演を実施。
林勇気《Another World -alternative》2017年 静岡市美術館での展示記録写真 撮影：木奥惠三
《Réprouvé （のけもの）》カラマ、チリ／Jun 2018