長野県150周年記念/リニューアル・オープン5周年記念「再編する-NAMコレクションの現在」@ 長野県立美術館

中谷芙二子《Dynamic Earth Series Ⅰ》霧の彫刻 #47610、2021年 ©Fujiko Nakaya

 

長野県150周年記念/リニューアル・オープン5周年記念
再編する-NAMコレクションの現在
2026年4月29日(水・祝)–6月7日(日)
長野県立美術館 展示室1・2・3
https://nagano.art.museum/
開館時間:9:00–17:00(展示室入場は16:30まで)
休館日:水(ただし、4/29、5/6は開館)、5/7(木)
展覧会URL:https://nagano.art.museum/exhibition/exhibit2026_NAM-dialogue

 

長野県立美術館では、長野県150周年記念およびリニューアル・オープン5周年記念を記念し、同館の幅広いコレクションを長野県ゆかりのゲストアーティスト、平田尚也、Barrack(古畑大気+近藤佳那子)、佐藤朋子の作品とともに紹介する展覧会「再編する-NAMコレクションの現在」を開催する。

長野県立美術館は、前身となる信濃美術館時代に長野県にゆかりのある作家の作品や風景画を中心に収集活動を始め、近年ではその収集範囲を国内外の近現代美術へと広げ、多様な表現を受け止めるコレクションを構築。現在、その所蔵数は5,800点余にのぼる。とりわけ2021年のリニューアル・オープン以降は、コレクション・ポリシーの拡張に伴い幅広い作品の収集を進め、本展では、出品作品の約2割をこの5年間で収集したものから選出した。また、同館では、2021年のリニューアル・オープンに際して「コレクション展示室」を新設したものの、空間的な制約から出品することが難しいコレクション作品もあるが、本展では、企画展示室の広い空間を生かして、普段はなかなか出品できない彫刻・立体作品や大型の平面作品などからも選りすぐりの作品を出品する。

 

荻原碌山《坑夫》1907年
平田尚也《Repetition game》2017年、作家蔵
オノサト・トシノブ《58-A》1958年

 

本展では、約100点のコレクション作品を3つのテーマの下に構成し、各セクションに対して、それぞれ1組のゲストアーティストが本展に合わせて制作する作品とともに紹介する。

「Sec. 1 彫刻という場」では、同館収蔵作品第1号となった清水多嘉示の《躍進》(1960)、リニューアル時に常設された中谷芙二子の《Dynamic Earth Series Ⅰ》霧の彫刻 #47610(2021)を起点に、同館の彫刻コレクションを一堂に展観。ゲストアーティストに、空間、形態、物理性を主題にデジタル技術を用いて彫刻作品を手がけてきた平田尚也(1991年長野県生まれ)を迎え、彫刻の現在地、さらには美術館の収蔵のあり方を考察する。

「Sec.2 見ることの層」では、「描くこと/見ること/残すこと」を媒介する領域として絵画、平面を取り上げ、小松崎広子の《平面の中のジグザグ形B-34》(1993)やオノサト・トシノブの《58-A》(1958)、菱田春草の《羅浮仙》(1901年頃)、丸山晩霞の《初夏の志賀高原》(1909年頃)など、多彩な平面コレクションを通して、描かれた平面がいかに見る者の視線を受け止め、その画面の奥行きにいかなる時間が積層しうるのかを検討する。ゲストアーティストには、古畑大気(1987年長野県生まれ)と近藤佳那子(1987年三重県生まれ)が2017年に愛知県で結成した、風景や日常的な場面をモチーフに、絵画の多層性を志向するBarrackを招聘。愛知県瀬戸市でカフェとギャラリーの機能を持つ「Art Space & Cafe Barrack」を運営するBarrackは、会期中に関連イベント「出張 Barrack」も開催予定。

「Sec.3 歴史を再読する」では、池田満寿夫が1951年に現・美術館所在地で「原爆の図」を見た記録や、松澤宥が前身館にて自主展を開催した事実、「原爆の図」展示の新潟開催を組織した上野誠などをきっかけに、個人と制度、記憶と記録が交錯する時間をたどる。ゲストアーティストは、広範なリサーチをもとに物語を構築し、レクチャーや語りを軸に芸術実践を展開している佐藤朋子(1990年長野県生まれ)。地域史と美術館前史を結びつける映像インスタレーションを発表する。

 

近藤佳那子《bye bye》2022年、作家蔵 撮影:城戸保
松澤宥《プサイの意味―ハイゼンベルクの宇宙方程式に寄せて》1960年 The Estate of Yutaka Matsuzawa
佐藤朋子《Song for the Fox, August 2022 Version》2022年、作家蔵 撮影:蓮沼昌宏

 

関連イベント
アーティストトーク①
2026年5月3日(日・祝)14:00–15:00
出演:平田尚也、金井直(信州大学人文学部教授)
会場:長野県立美術館 本館1階 交流スペース
定員:30名(要申込)
参加費:無料
※4月3日(金)9:00より、長野県立美術館ウェブサイト内イベントページにて受付開始

アーティストトーク②
2026年5月4日(月・祝)14:00–15:00
出演:佐藤朋子
会場:長野県立美術館 本館1階 交流スペース
定員:30名(要申込)
参加費:無料
※4月3日(金)9:00より、長野県立美術館ウェブサイト内イベントページにて受付開始

アーティストトーク③
2026年5月5日(火・祝)14:00–15:00
出演:Barrack(古畑大気+近藤佳那子)
会場:長野県立美術館 本館1階 交流スペース
定員:30名(要申込)
参加費:無料
※4月3日(金)9:00より、長野県立美術館ウェブサイト内イベントページにて受付開始

佐藤朋子 ウォーキングツアー
2026年5月4日(月・祝)11:20–(30分程度)
5月6日(水・休)11:20–、13:20–(各回30分程度)
会場:長野県立美術館周辺
参加費:無料
※要申込。4月16日(木)より、長野県立美術館ウェブサイト内イベントページにて受付開始

出張 Barrack
2026年5月4日(月・祝)、5月5日(火・祝)10:00–16:00
会場:長野県立美術館 本館1階 交流スペース
※入場無料、申込不要
※上記時間以外も開館時間内なら入場可

担当学芸員によるギャラリートーク
2026年5月24日(日)14:00–
会場:長野県立美術館 展示室1・2・3
参加費:無料(要観覧券)、申込不要

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