フランシス・アリス展 @ 広島市現代美術館


「川に着く前に橋を渡るな」2008年,ジブラルタル海峡,Photo: Jorge Golem

フランシス・アリス展
2013年10月26日(土)-2014年1月26日(日)
広島市現代美術館
http://www.hiroshima-moca.jp/
開館時間:10:00-17:00(1/25, 26は19時まで)入場は閉館30分前まで
休館日:月(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日は休館)、12/27-1/1
※ 11月3日は全館観覧無料

「歩行」などのシンプルな行為を通して、そこから見えてくる日常に潜む問題をとらえてきたフランシス・アリスの活動の全貌を概観する展覧会『フランシス・アリス展』が広島市現代美術館で開催される。

フランシス・アリスは1959年アントワープ生まれ。ヴェネツィアで建築を学び、86年にメキシコに渡り、90年前後より同地にてアーティストとしての活動を始める。社会的、政治的問題を一見無謀かつ滑稽に見える彼自身のシンプルな行為や多数の参加者を伴った大規模なプロジェクトを通して扱い、そこに潜在しているものを詩的かつ物語性に満ちたアプローチで浮かび上がらせていく。ドクメンタ13やヴェネツィア・ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレなど多数の国際展に参加し、テート・モダンやニューヨーク近代美術館などでも個展を開催している。

本展は、巡回展でありながら、東京都現代美術館では二期に分割されたメキシコで制作した初期の代表作などとジブラルタル海峡で行った大規模なプロジェクトまで、一挙に展示し、その活動の全貌を明らかにする構成となる。


「コレクター」1990-92年,フェリペ・サナブリアとのコラボレーション,メキシコシティ,Photo: Ian Dryden

展覧会初日には、フランシス・アリスの大規模プロジェクトの実現に深く関わってきたキュレーターのクアウテモック・メディナによる特別講演会が行われる。また、12月7、8日にはアリスの映像作品「衛兵[Guards]」の特別上映を行う。そのほか、学芸員によるギャラリー・トークやキッズ・ワークショップなどの関連イベントを予定。

なお、同美術館で現在開催中の『サイト—場所の記憶、場所の力—』(10/14まで)にも、アリスがジュリアン・デヴォーとアジマル・マイワンディとの共同で制作した「巻く/戻す」(2011年)が出品されている。

関連イベント
オープニング特別講演会「フランシス・アリスの実践とメキシコの現代美術シーン」
クアウテモック・メディナ(批評家、メキシコ国立自治大学附属現代美術館チーフキュレーター)
2013年10月26日(土)14:00-15:30
会場:ミュージアムスタジオ
申込不要、聴講無料

フランシス・アリス映像作品「衛兵[Guards]」特別上映
2013年12月7日(土)、8日(日)10:30-(終日リピート上映)
会場:ミュージアムスタジオ
※上映時間30分/回

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