美術と音楽 音楽をめざす美術のこころみ @ 群馬県立近代美術館


ヴァシリー・カンディンスキー「活気ある安定」1937年 宮城県美術館

美術と音楽 音楽をめざす美術のこころみ
2016年9月17日(土)-11月13日(日)
群馬県立近代美術館
http://mmag.pref.gunma.jp/
開館時間:9:30-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、9/19、10/10は開館)、9/20、10/11

展覧会担当:松下由里(群馬県立近代美術館学芸員)
佐藤聖子(群馬県立近代美術館学芸員)

群馬県立近代美術館では、近接しながら互いに刺激を与え続けてきた美術と音楽の関わりを、19世紀後半の西洋美術から現在の日本の美術作品を通じて考察する展覧会『美術と音楽 音楽をめざす美術のこころみ』を開催する。

本展では、19世紀後半の西洋美術において、画家が音楽の持つ純粋で抽象的な構成に憧れ、美術の抽象化を進めていったという動きに注目し、いくつかの観点から美術と音楽の関わりを提示する。ひとつは、共通の主題からそれぞれ生み出された美術と音楽の作品を比較すべく、展示室内で貴重な音源を聴きながらの鑑賞する。そこでは、「ダフニスとクロエ」を主題としたシャガールとラヴェルの作品、「聖セバスティアヌス」を主題に取り上げたルドンとドビュッシーの作品などが取り上げられる。また、シェーンベルクの音楽に触発されて抽象表現へと飛躍していったカンディンスキーや、18世紀の音楽理論を参照しながら制作していたクレー、そして、レコードで聴いたアレクサンドル・スクリャビンの交響詩『エクスタシーの詩』に触発されて制作された神原泰の抽象画を紹介。さらに、金属の彫刻と音を結びつけた表現で知られる金沢健一の作品を出品するとともに、会期中にパフォーマンスなども実施する。


ラウル・デュフィ「モーツァルト」1943年 国立西洋美術館

関連企画
「振動態」デモンストレーション
出演:金沢健一(本展出品作家)
2016年10月1日(土)14:00-14:30 / 16:00-16:30
会場:群馬県立近代美術館 展示室1
※申込不要、要当日観覧券

「Scores」+α パフォーマンス
出演:金沢健一(本展出品作家)+浦裕幸(音楽家)+井上郷子(ピアニスト)
2016年10月1日(土)17:30-18:30
会場:群馬県立近代美術館 ギャラリー
定員:先着50名(要申込、先着順)無料
申込方法は公式ウェブサイトを参照

アーティスト・トーク
出演:石田尚志(本展出品作家)
2016年10月10日(月・祝)14:00-15:00
会場:群馬県立近代美術館 展示室1
※申込不要、要当日観覧券

記念講演会
「音楽に憧れた絵画、絵画を愛した音楽−19世紀から20世紀へ、革新を生んだ美の相思相愛」
講師:河村錠一郎(一橋大学大学院言語社会研究科名誉教授)
2016年10月22日(土)14:00-15:30
会場:群馬県立近代美術館 2階講堂
定員:200名(先着)無料
※申込不要

友の会ミュージアム・コンサート
第1回|2016年9月17日(土)14:30-15:00
第2回|2016年10月16日(日)13:00-13:30
第3回|2016年11月6日(日)13:00-13:30
会場:群馬県立近代美術館 エントランスホール

※そのほかの関連企画は、美術館公式ウェブサイトを参照。

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