<私>の解体へ:柏原えつとむの場合 @ 国立国際美術館

柏原えつとむ「方法のモンロー」(部分)1972-75年. 東京都現代美術館蔵

<私>の解体へ:柏原えつとむの場合
2012年7月7日(土)–9月30日(日)
国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/
開館日時:火–日、祝(7/17、9/18は休館)
10:00-17:00(金曜は19時まで)※入場は閉館の30分前まで

1960年代後半より作品制作、発表を続けてきた柏原えつとむの個展『<私>の解体へ:柏原えつとむの場合』が国立国際美術館にて開催される。
柏原は多摩美術大学で絵画を学んだ後、60年代後半より芸術そのものの基盤を問う作品を発表し、70年代には「概念派」あるいは「非物質」の作家として注目される。以来、そういった言語からは慎重に距離をおきながら、堅固に制作を続けている。
本展では、小泉博夫・前川欣三と協働制作した「Mr.Xとは何か?」(1968-69)や、協力者に日用品を持ちよって展示してもらうことで、展示作品と作者柏原との関係をできるだけ遠ざけようとした「《展》」(1970-2012)、また「方法のモンロー」(1972-75)、「未熟な箱たち」(1974-75)など70年代の柏原の核をなす一連の仕事が一堂に会する。さらに、柏原が1972年に美術手帖に発表したテキストを用いた「おわらないから……くりかえすのだ……」(1972-99)も出品される。また、安齊重男と協働した記録写真も特別出品される。会期中には、同じく70年代に制作された貴重な8mmフィルムによる実験的作品の上映会も予定されている。

関連イベント
対談 柏原えつとむ、安齊重男(アート・ドキュメンタリスト)
7月7日(土)14:00-
会場:同美術館B2階 展示場
参加費:無料(先着100名)
※B2階無料観覧日

特別上映会+トーク
上映作品「サタワル」(1971年、18分)「方法のモンロー・試作」(1971年、4分23秒)
「足を洗いましょう」(1972年、3分45秒ループ)
トーク:柏原えつとむ、森下明彦(同館客員研究員)、橋本梓(展覧会担当研究員)
9月29日(土)14:00-
会場:同美術館B1階 講堂
参加費:無料、定員130名

ギャラリー・トーク
9月15日(土)14:00-
参加費:無料(要観覧券、先着90名)※午後1時半から聴講用ワイヤレス受信機を貸出

無断転載禁止

Copyrighted Image