「帰って来たペインターF」のためのドローイング
小沢剛展 帰って来たペインターF
2015年10月23日(金)-12月27日(日)
資生堂ギャラリー
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/
開廊時間:11:00-19:00(日曜、祝日は18:00まで)
休廊日:月
資生堂ギャラリーでは、時代や歴史を見つめ、しなやかな感性と創造力でユーモアと機知に富んだ作品で知られる、1990年代以降の日本現代美術を代表するアーティストの個展『小沢剛展 帰って来たペインターF』を開催する。企画は豊田佳子(資生堂企業文化部)。
小沢剛は1965年東京都生まれ。91年に東京藝術大学大学院美術研究科壁画専攻を修了。旅先の世界各地の風景を小さな手製の地蔵とともに撮影した「地蔵建立」、日本の貸し画廊制度に言及した超小型移動式ギャラリー「なすび画廊」、野菜を組み合わせてつくられた武器を構える女性のポートレート「ベジタブル・ウェポン」などが代表作として知られる。『シティーズ・オン・ザ・ムーヴ』や横浜トリエンナーレ2001、第8回イスタンブール・ビエンナーレ、第50回ヴェネチア・ビエンナーレなど数多くの国際展に参加。2004年に森美術館で美術館初個展『小沢剛:同時に答えろYESとNO!』を開催。その後も広島市現代美術館(2009)、福島県立美術館(2012)、豊田市美術館(2012)などで個展を開催。来秋開催されるさいたまトリエンナーレ2016への参加も決まり、プレイベントとして「小沢剛:あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き(さいたま版)」をさいたま市プラザノース2F ノースギャラリー8で今月上旬に発表した。そのほか、チェン・シャオションとギム・ホンソックとともに結成したアーティスト集団「西京人」としての活動も精力的に展開している。
2013年の第5回アフリカ開発会議を記念して開催された『小沢剛 高木正勝 アフリカを行く』(横浜創造都市センター)で、小沢は「帰って来た」シリーズ第一弾となる「帰って来たDr. N」を発表。福島出身の野口英世の生涯をもとに、小沢が生み出した架空の人物「Dr. N」の物語を、野口が晩年黄熱病を研究したガーナの看板画家やミュージシャンとともに共同制作した絵画や映像を使って、インスタレーションとして展示した。
本展は「帰って来た」シリーズ第二弾として、戦争中にインドネシアで従軍した架空の日本人画家「ペインターF」の戦前から戦後の生きざまを物語にして、絵画と映像作品に仕上げる。実在した従軍画家について残されている記録や研究をもとに、小沢は日本側の視点のみならず、インドネシアの美術史家、ペインター、ミュージシャンらと複眼的な対話を重ねることで共同制作を行なった。
会期中には、藤田嗣治の半生を描いた映画『FOUJITA』を監督した小栗康平、本展にインドネシア側から参加したインディペンデント・キュレーターのレオンハルト・バルトロメウスとの対談がそれぞれ予定されている。
映像作品参考写真
関連企画
対談
小沢剛 × 小栗康平(映画『FOUJITA』監督・製作・脚本)
モデレーター:林洋子(美術史研究、文化庁芸術文化調査官)
2015年11月3日(火、祝)18:00-20:00
会場:花椿ホール(東京都中央区銀座7-5-5 資生堂銀座ビル3階)
定員:200名(無料)
申込締切:10月20日(火)
※申込は下記ウェブサイトを参照。
https://www.shiseidogroup.jp/gallery/event/index.html
対談
小沢剛 × レオンハルト・バルトロメウス(インディペンデント・キュレーター、本展インドネシアコーディネーター)
2015年12月6日(日)14:00-16:00
会場:ワードホール(東京銀座資生堂ビル9階)
定員:60名(無料)
申込多数の場合は抽選。
※申込は下記ウェブサイトを参照。
https://www.shiseidogroup.jp/gallery/event/index.html