APMoA Project, ARCH vol.20 梅津庸一「未遂の花粉」@ 愛知県美術館 展示室6ほか


梅津庸一「フロレアル−汚い光に混じった大きな花粉−」2012-2014年 ©Yoichi Umetsu, Courtesy of URANO, Photo by Ichiro Mishima

APMoA Project, ARCH vol.20
梅津庸一「未遂の花粉」
2017年1月3日(火)-3月20日(月・祝)
愛知県美術館 展示室6ほか
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
開館時間:10:00-18:00(金曜は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、1/9、3/20は開館)、1/10

企画担当:中村史子(愛知県美術館学芸員)

愛知県美術館では、2012年以来継続しているAPMoAプロジェクト・アーチの第20弾として、梅津庸一の個展『未遂の花粉』を開催する。

梅津庸一は1982年山形県生まれ。2005年に東京造形大学絵画科を卒業。翌2006年には第9回岡本太郎記念現代芸術大賞展準大賞を受賞。フランス人画家ラファエル・コランの絵画「花月(フロレアル)」(1886)の裸婦を模して自画像を描いた代表作「フロレアル−汚い光に混じった大きな花粉−」(2012-2014)をはじめ、日本における近代美術の展開とその末尾に位置する自分自身の関係を探求した制作活動で知られる。これまでに『VOCA展2009−新しい平面の作家たち−』(上野の森美術館)、『であ、しゅとぅるむ』(2013、名古屋市民ギャラリー矢田)、『Innocence』(2015、Temple du Goût、ナント)や高橋コレクション展など、国内外の企画展に参加。2015年には宮本三郎記念美術館(世田谷美術館分館)などで個展を開催。また、美術予備校を美術運動として捉えた私塾「パープルーム予備校」を拠点に、幅広い活動を展開している。

コレクション展の一部屋を会場に、学芸員と作家との協同でつくられる本企画では、梅津にとって芸術家が別の芸術家に様式や感性の影響を与える際の媒介物を意味する「花粉」に焦点を当てる。梅津の絵画作品と愛知県美術館所蔵の近代洋画を並置することで、既存の枠組みや時代の隔たりを超えて、美術史の中を縦横無尽に飛散する「花粉」の存在を明らかにする。

関連企画
アーティスト・トーク
2017年3月5日(日)13:30-15:00
会場:愛知芸術文化センター12階 アートスペースE・F
※要チケット。申込み不要。

同時開催
『ゴッホとゴーギャン展』
2017年1月3日(火)-3月20日(月・祝)
愛知県美術館
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
特設ウェブサイト:http://www.g-g2016.com/aichi/

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