キム・ソンファン『犬のヴィデオ』@ 現代美術センターCCA北九州

キム・ソンファン『犬のヴィデオ』
2014年11月10日(月)-12月5日(金)
現代美術センターCCA北九州
http://www.cca-kitakyushu.org/
開館時間:10:00-17:00
休館日:日、祝

CCA北九州プロジェクト・ギャラリーでは、ソウル生まれで現在ニューヨークを拠点に活動するキム・ソンファンのプロジェクト『犬のヴィデオ』を紹介する。

1975年生まれのキム・ソンファンは、ソウル国立大学で建築を学んだ後、渡米し、ウィリアムズ大学で数学と美術を専攻、マサチューセッツ工科大学のヴィジュアル・スタディーズの修士課程を修了している。アーティストのみならず、ディレクター、編集者、パフォーマー、作曲家、詩人といった多岐に渡る活動を行なう。フィクションとノンフィクション、また常に変化し続ける私たちの記憶と物の見方を、パフォーマンスや音楽、映像作品やインスタレーションといったさまざまな要素から構成する作品の中に織り込んでいく。現在開催中のアートソンジェ・センターでの個展や第10回光州ビエンナーレのほか、これまでにテート・モダンのザ・タンク(2012)やクンストハレ・バーゼル(2011)で個展を行ない、マニフェスタ8(2010-11)や第5回ベルリン・ビエンナーレ(2008)など数多くの国際展や企画展に参加している。2007年にはエルメス韓国美術賞とローマ賞を受賞している。

今回発表する「犬のヴィデオ」は、デヴィット・マイケル・ディグレゴリオ aka dogrとの音楽共作で発表されたパフォーマンス作品の一部として、電子音楽を中心に活動するアムステルダムのスタイム(STEIM)で初めて上映された作品。ヴィデオのサウンドには、人の声のほかに、ハーモニウムやカズーなどの楽器、さらに、音を何層にも蓄積し、それを最大限まで重厚にするLiSaと呼ばれるサンプリングプログラムが使われている。また、その歌詞はリルケの一節をもとに書かれている。

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