開館25周年記念プログラム コレクション・シネマ @ ポーラ美術館

クリスチャン・マークレー《ドア》2022年 シングル・チャンネル・ヴィデオ、カラー/モノクロ、サウンド 無限ループ © Christian Marclay

 

開館25周年記念プログラム コレクション・シネマ
COLLECTION CINEMA I:クリスチャン・マークレー《ドア》
2026年6月17日(水)–11月30日(月)
COLLECTION CINEMA II:ゲルハルト・リヒター《ムーヴィング・ピクチャー(946-3)京都ヴァージョン》
2026年12月4日(金)–2027年4月7日(水)
ポーラ美術館 展示室3
https://www.polamuseum.or.jp/
開館時間:9:00–17:00(入館は16:30まで)
休館日:会期中無休(ただし、12/1は全館休館。12/2、12/3は展示替えのため「コレクション・シネマ」展のみ休室)
展覧会担当:鈴木幸太(ポーラ美術館主任学芸員)
展覧会URL:https://www.polamuseum.or.jp/sp/collection-cinema/

 

ポーラ美術館では、開館25周年を記念し、新たに収蔵した映像作品2点を前期・後期に分けて初公開する「開館25周年記念プログラム コレクション・シネマ」を開催する。

2002年に神奈川県・箱根町に開館したポーラ美術館は、印象派をはじめとする19世紀から20世紀の近代絵画をコレクションの核としながら、近年は現代美術の第一線で活躍し、国際的に高い評価を受ける作家たちの作品収集にも力を注いできた。本プログラムでは、その新収蔵作品のなかから、前後期に分けてクリスチャン・マークレーの最新の映像作品と、絵画を映像表現へと展開させたゲルハルト・リヒターの作品をそれぞれ初公開する。

 

クリスチャン・マークレー《ドア》2022年 シングル・チャンネル・ヴィデオ、カラー/モノクロ、サウンド 無限ループ © Christian Marclay

 

クリスチャン・マークレー(1955年アメリカ、カリフォルニア生まれ)は、40年以上にわたり、パフォーマンス、コラージュ、写真、彫刻、映像、インスタレーションといった多様な表現を通じて、視覚芸術とサウンド・カルチャーが交差する領域で先駆的な実践を続けてきた。幼少期から青年期をスイスで過ごし、現在はロンドンを拠点とする。2011年には代表作《時計》(The Clock)でヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞し、同年の横浜トリエンナーレでも公開されたほか、近年もニューヨーク近代美術館(アメリカ、2024)、ノイエ・ナショナルギャラリー(ドイツ、2025)などで作品を発表している。そのほかの主な個展に、ポンピドゥ・センター(フランス、2022)、東京都現代美術館(東京、2021)、ロサンゼルス・カウンティ美術館(アメリカ、2019)、バルセロナ現代美術館(スペイン、2019)、ホイットニー美術館(アメリカ、2010)などがある。

前期に初公開される《ドア》(2022)は、古今東西の膨大な映画からの引用とコラージュによって、10年以上の歳月をかけて制作された大作。丹念に収集・分類されたドアにまつわる場面の数々が、別の映画のドアへとなめらかに接続し、映画史を自由に往来しながら無限に反復する迷宮のような世界を形作る。時間と空間の連続性を偽りつつ、豊穣なイメージを生み出す映像となっている。

 

ゲルハルト・リヒター《ムーヴィング・ピクチャー(946-3)京都ヴァージョン》2019-2024年 デジタル・プロジェクション、カラー、サウンド 36分 © Gerhard Richter 2026 (31032026)

 

ゲルハルト・リヒター(1932年ドイツ、ドレスデン生まれ)は、中世の宗教画からドイツ・ロマン主義にいたる絵画史を往還しながら、60年以上にわたって絵画の原理や限界、その可能性を探究し、更新し続けてきた。存命の作家のなかでも、最も重要かつ影響力のある芸術家のひとりとして広く認められている。ナチス政権下のドイツで幼少期を過ごし、16歳で画家を志す。現在はケルンを拠点とする。近年の主な個展に、昨年ルイ・ヴィトン財団美術館(フランス)で開催された史上最大規模の大回顧展をはじめ、東京国立近代美術館/豊田市美術館(2022)、メトロポリタン美術館(アメリカ、2020)、テート・モダン/ノイエ・ナショナルギャラリー/ポンピドゥ・センター(2011-2012)、ニューヨーク近代美術館(アメリカ、2002)などがある。ポーラ美術館は、《グレイ・ハウス》(1966)、《抽象絵画(649-2)》(1987)、《ストリップ(926-3)》(2012)などを収蔵している。

後期に初公開される《ムーヴィング・ピクチャー(946-3)京都ヴァージョン》(2019-2024)は、リヒターが過去に手がけた絵画を元に、映画監督コリンナ・ベルツ、作曲家レベッカ・サンダース、トランペット奏者マルコ・ブローウとの協働によって制作された映像インスタレーション。13基のスピーカーから響くサウンドと、生成と変容をくり返す鮮烈なイメージによる没入的な体験は、2010年代から展開されてきた〈ストリップ〉シリーズの新たな位相であり、作家の近年の制作における集大成のひとつと言える。

 


 

同時期開催
モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目 ― モネと21世紀のアート
2026年6月17日(水)–2027年4月7日(水)
ポーラ美術館 展示室1、2、4、アトリウム ギャラリー、ロビー、森の遊歩道
https://www.polamuseum.or.jp/sp/the-new-vision/

コレクション展「セザンヌ・レジェンド」
2026年6月17日(水)–2027年4月7日(水)
ポーラ美術館 展示室5
https://www.polamuseum.or.jp/exhibition/20260617c02/

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