「消滅Ⅱ」のためのイメージ(原案:大石一貴、ビジュアル:石田和幸)
αMプロジェクト2023‒2024
開発の再開発 vol.7 大石一貴|消滅Ⅱ
2024年9月21日(土)-11月16日(土)
gallery αM
http://gallery-alpham.com/
開廊時間:12:30–19:00
休廊日:日、月、祝
ゲストキュレーター:石川卓磨(美術家・美術批評)
展覧会URL:https://gallery-alpham.com/exhibition/project_2023-2024/vol7/
gallery αMでは、美術家・美術批評家の石川卓磨をゲストキュレーターに迎えたαMプロジェクト2023‒2024「開発の再開発」の7番目の展覧会として、彫刻家の大石一貴による展覧会「消滅Ⅱ」を開催する。
大石一貴(1993年山口県生まれ)は、自他の持つ断片的な経験の時空間と、それを知覚させる物理的な事象に着目し、不確実な物事の隙間や余白、間(ま)にまつわる作品を彫刻、インスタレーション、映像、詩などのメディアで制作している。主な個展に「KAZUKI OISHI: For instance, Humidity」(sandwich (CFP)、ブカレスト、2022)、「Voyager is with you」(Art Center Ongoing、東京、2023)など。主なグループ展に「ARTISTS STUDIO 第8期 Exhibition」(ソノ アイダ#新有楽町、2023)、「大韓民国ソウル特別市チュングウルジロ18キル25−2ムンヨンビル303号の三Qで2022年12月9日金曜日午後12時からはじまって2022年12月30日金曜日午後19時に終わる展示に紺野優希と大石一貴とユ・ジョンミンは参加する。」(三Q、ソウル、2022)、「おなじみのうごき」(Art Center Ongoing、東京、2022)、「Artists in FAS 2020 入選アーティストによる成果発表展」(藤沢市アートスペース、2021)、「WALLAby / ワラビー」(銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM、2020)、「群馬青年ビエンナーレ2019」(群馬県立近代美術館)など。
大石一貴《For instance, Humidity》2022年 粘土、水、ガラス瓶、金属、麻、乾燥、湿気
大石一貴《惑星探査》2022年 セメント、粘土、27インチモニターと光源映像、木の台、引力と斥力、乾燥、その他諸々
本展で大石は、厳格さと曖昧さを備えた6つのルールを適用し、一編の詩から組成が決定する彫刻作品を展示する。ゲストキュレーターの石川卓磨は、大石のそうした制作方法を「「物質と想像力」の関係を再開発するために、彫刻と詩という二つの方法論を併存させている」と説明する。制作ルールのベースとなるのは「消滅する言葉」に該当する単語の設定であり、本展のタイトルにも「消滅」という言葉が採用されている。石川は、「大石にとって「消滅」という観念を支える物質的リアリティは、作品の中心的な素材である水粘土の脆弱性や経年変化にある。この水粘土を身体的・経験的に観察し続けるなかで、「消滅」に対する彼の想像力が生まれている。大石にとって水粘土の特性とは、単なる物質の条件に留まらず、作品の本質的な変容・崩壊を引き起こす可能態となる。大石はこの特性から世界を解釈する仮説や方法論を展開する。つまり水粘土は物質であると同時に観念的なメディウムでもある。この関心は、ガストン・バシュラールの「想像力の哲学」と共鳴する」と「想像力としての消滅」に記している。
また、ドッペルゲンガーに出会うと互いが消滅するという言い伝えのアナロジーを通じて「消滅」を構築する大石を、「「物質と想像力」の可能性をSF的な思考実験としてアップデートすることで、彫刻と詩の伝統的な関係に新たな視座を与えている」と評している。
関連イベント
アーティストトーク
2024年9月21日(土)18:00–
出演:大石一貴、石川卓磨(美術家・美術批評)
会場:gallery αM
αMプロジェクト2023‒2024 開発の再開発(ゲストキュレーター:石川卓磨)
vol.1|平山昌尚
2023年5月20日(土)~7月15日(土)
vol.2|近藤恵介
2023年7月29日(土)~10月14日(土)※夏季休廊:8/13〜8/28
vol.3|Sabbatical Company
2023年10月28日(土)~12月23日(土)
vol.4|松平莉奈
2024年1月20日(土)~3日16日(土)
vol.5|奥村雄樹
2024年4月13日(土)~6月15日(土)
vol.6|片山真妃
2024年6月29日(土)~9月7日(土)※夏季休廊:8/11〜8/26
vol.7|大石一貴
2024年9月21日(土)~11月16日(土)
vol.8|Multiple Spirits
2024年11月30日(土)~2025年2月8日(土)※冬季休廊:12/22〜1/6