YCAMオープンラボ2022:遍在するアートセンター @ 山口情報芸術センター[YCAM]

 

YCAM開館20周年記念事業イベント
YCAMオープンラボ2022:遍在するアートセンター
2022年9月11日(日)、9月23日(金・祝)
山口情報芸術センター[YCAM]ホワイエ
https://www.ycam.jp/
企画URL:https://www.ycam.jp/events/2022/openlab/

 

山口情報芸術センター[YCAM]では、開館20年という大きな節目を前に、今日におけるアートや研究開発、公共文化施設のあり方を捉え直すトークイベント「YCAMオープンラボ2022:遍在するアートセンター」を開催する。

開館以来、「市民やさまざまな分野の専門家とともにつくり、ともに学ぶ」ことを活動理念に掲げてきたYCAMでは、20周年を前に「オルタナティブ・エデュケーション」をテーマとする多彩な試みを実施している。2021年10月から2022年2月にかけて行なわれた、ジャカルタを拠点に活動するアーティスト・コレクティブ、セラムによる『クリクラボ―移動する教室』(参考記事:「アートの有用性と教育の遊戯性」文/崔敬華)もその一環に位置付けられるだろう。

 


「YCAMオープンラボ2019:ナマモノのあつかいかた」の様子(撮影:谷康弘)写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

 

「YCAMオープンラボ2022」では、20周年を1年後に控えて、さまざまな分野で創造性と公共性について考察してきたゲストを招き、トークやディスカッションを通してこれからのYCAMの姿について構想する。9月11日は国内外からゲストを招き、「有用芸術(useful art)」というコンセプトとその実践例を参加者と共有し、政治、経済、健康、環境などの側面においてアートを道具として用いる可能性、そうした価値を生み出すアートセンターのモデルなどを検討する。9月23日は公共施設が担える役割について、前半に国内の有識者が議論した上で、後半には来場者を交えた小グループでのディスカッションを行なう。

また、同じく9月23日には、来年6月にYCAMとのコラボレーションによる新作の発表を予定している台湾の3人のアーティスト、シュウ・ジャウェイ+チャン・ティントン+チェン・シェンユゥが登壇する。3人が取り組んでいる砂糖を通して日本と台湾の関係や、東アジアの近代化の記憶を辿るプロジェクトの概要、そして、現在制作中の新作について、新作展のプレトークを開催する。

 

アートは使える?—くらしとの接点を探る
登壇者:アリステア・ハドソン(ウィットワース美術館)
ジョン・バーン(リバプール・ジョン・ムーア大学)
堀内奈穂子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ)
鈴木啓二朗(現代美術作家/山口現代芸術研究所)
角麻衣子(オーガニックショップ「わっか屋」)
会田大也(YCAM アーティスティック・ディレクター)
モデレーター:レオナルド・バルトロメウス(YCAM キュレーター)
今野恵菜(YCAM 映像エンジニア/デバイス・エンジニア)
2022年9月11日(日)14:00-17:00
定員:60名(中学生以上)
※無料(要申込、先着順:https://www.ycam.jp/events/2022/openlab/

創造のためのプラットフォームの未来
2022年9月23日(金・祝)13:30-16:00
登壇者:桂英史(東京芸術大学)
志賀玲子(城西国際アートセンター)
藤浩志(秋田公立美術大学)
モデレーター:会田大也(YCAM アーティスティック・ディレクター)
定員:60名(中学生以上)
※無料(要申込、先着順:https://www.ycam.jp/events/2022/openlab/

許家維(シュウ・ジャウェイ)+ 張碩尹(チャン・ティントン)+ 鄭先喻(チェン・シェンユゥ)新作展プレトーク
2022年9月23日(金・祝)16:30-18:30
登壇者:許家維(アーティスト)
張碩尹(アーティスト)
鄭先喻(アーティスト)
モデレーター:吉崎和彦(YCAM キュレーター)
定員:60名(中学生以上)
※無料(要申込、先着順:https://www.ycam.jp/events/2022/openlab/

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