PUBLIC DEVICE −彫刻の象徴性と恒久性 @ 東京藝術大学大学美術館 陳列館


菊池一雄《平和の群像》(マケット) 撮影:小俣英彦

 

PUBLIC DEVICE −彫刻の象徴性と恒久性
2020年12月11日(金)- 12月25日(金)
東京藝術大学大学美術館 陳列館/絵画棟大石膏室
開館時間:10:00-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:月
特設ウェブサイト:http://publicdevice2020.geidai.ac.jp/
キュレーター:小谷元彦
共同キュレーター:小田原のどか
参加作家:会田誠、青木野枝、井田大介、大森記詩、小谷元彦、小田原のどか、笠原恵実子、カタルシスの岸辺、サイドコア、島田清夏、高嶺格、椿昇、戸谷成雄、豊嶋康子、西野達、林千歩、森淳一、菊池一雄、北村西望、本郷新

 

東京藝術大学大学美術館 陳列館では、日本における最初期の裸婦の公共彫刻である菊池一雄の「平和の群像」のマケット(東京藝大彫刻科アーカイブ蔵)などを起点に、現代において放射状に拡がっていく「公共」と「彫刻」の可能性を多角的な角度から考察する企画展『PUBLIC DEVICE −彫刻の象徴性と恒久性』を開催する。

「公共」と「彫刻」の関係性を考えるとき、まずそれは18世紀以降、近代化する都市に付随するかたちで公共空間に彫像・彫刻が林立する。第二次世界大戦後には、世界中で多くのパブリックアートが設置され、日本では裸体像のような公共彫刻の設置が相次いだ。日本の公共彫刻の多くは指名制度によって設置されているが、コンペティション形式の場合は、作品をプレゼンテーションするための資料が制作されることになる。採用されたアイディアが公共空間に設置される一方で、そのほかのアイディアが公開されることはない。最終的な形態を重要視する芸術であると見做されることの多い彫刻だが、不採用になったコンペ案同様、無数の試行錯誤や思索が存在している。

本展では、小谷元彦と小田原のどかのキュレーションの下、そのような公共彫刻にまつわる裏側、作品の提案や実作に至るまでの過程に重きを置き、彫刻の制作段階そのものを焦点化。権力を受け止める装置としての彫刻のありようや、彫刻というメディアの永久設置について、現代から再点検する。なお、本展関連企画として、『Sustainable Sculpture』(企画:LEESAYA)が東京・駒込の駒込倉庫で開催される。

 

 


 

関連企画
Sustainable Sculpture
2020年12月11日(金)- 12月25日(金)
KOMAGOME SOKO
開館時間:11:00-18:00
休館日:月
特設ウェブサイト:http://sustainablesculpture.leesaya.jp/
参加作家:石黒健一、入江早耶、大崎晴地、大野綾子、折原智江、髙橋銑、竹内公太、毒山凡太朗、永畑智大、七搦綾乃、鯰、西澤知美、二藤建人、宮原嵩広

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