青木野枝 ふりそそぐものたち @ 長崎県美術館


青木野枝「ふりそそぐもの/赤」2018年、鉄・ガラス 撮影:山本糾/courtesy: ANOMALY, Tokyo

 

青木野枝 ふりそそぐものたち
2019年2月9日(土)-3月24日(日)
長崎県美術館
http://www.nagasaki-museum.jp/
開館時間:10:00-20:00 入館は閉館30分前まで
休館日:2/12、2/25、3/11

 

長崎県美術館では、青木野枝の九州の公立美術館では初となる個展『青木野枝 ふりそそぐものたち』を開催する。

青木野枝(1958年東京都生まれ)は、武蔵野美術大学在学中より、鉄を素材とした制作を一貫して続けている。工業用の鉄板を溶断し切り抜いた持ち運び可能な鉄片を、空中に配置、まるでドローイングを描くかのように再び溶接し、つなぎ合わせた作品は、観客と空間を共有しつつ、その空間そのものの質と意味を鮮やかに変容させる。青木は1983年に武蔵野美術大学大学院造形研究科(彫刻コース)を修了。95年には国立国際美術館の中堅作家を紹介する「近作展」シリーズで個展を開催。その後も目黒区美術館での個展(2000)、神奈川県立近代美術館・葉山の企画展『プライマリーフィールド』(2007)や上海美術館での個展(2008)、瀬戸内国際芸術祭(2010)など国内外で展覧会を重ね、2012年には豊田市美術館と名古屋市美術館で個展『青木野枝|ふりそそぐものたち』を二館同時開催。その後も瀬戸内国際芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレ、あいちトリエンナーレなどに出品している。2014年には第55回毎日芸術賞、2017年には第40回中原悌二郎賞を受賞。青木の中原悌二郎賞の受賞は、1970年の同賞創設以来初の女性アーティストによる受賞となった。

本展では、近年、青木が鉄とともに用いてきた石鹸や石膏に加え、色ガラスという新たな素材を使用した作品など、近作および新作のインスタレーションを発表する。会期中には、アーティストトークや青木自身による制作過程のデモンストレーションも予定している。

 


青木野枝「空の水」2018年、鉄、石鹸 撮影:山本糾/courtesy: ANOMALY, Tokyo

 

関連イベント
アーティストトーク
講師:青木野枝(本展作家)
2019年2月9日(土)14:00-15:00
会場:長崎県美術館企画展示室
※無料、要本展観覧券

デモンストレーション「鉄の諸相:鉄をきる/くっつける」
講師:青木野枝(本展作家)
2019年2月9日(土)、2月10日(日)各日:11:00-12:00
会場:長崎県美術館アトリエ前庭園
※無料

学芸員によるギャラリートークなど、その他の情報は公式ウェブサイトを参照。

 


青木野枝「Untitled」1992年、鉄、卵、銅線(豊田市美術館での展示風景) 撮影:山本糾/courtesy: ANOMALY, Tokyo


青木野枝「水のとどまるところⅣ」2007年、ブロンズ(鋳造)、水(豊田市美術館での展示風景) 撮影:山本糾/courtesy: ANOMALY, Tokyo

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