モダンアート再訪-ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展 @ 広島市現代美術館


草間彌生「夏(1)」1985年 ©YAYOI KUSAMA

 

モダンアート再訪-ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展
2018年6月2日(土)-8月26日(日)
広島市現代美術館
https://www.hiroshima-moca.jp/
開館時間:10:00-17:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、7/16と8/6は開館)、7/17、8/7
展覧会特設URL:https://www.hiroshima-moca.jp/modern_art_revisited/

展覧会企画:尾崎信一郎(鳥取県立博物館副館長)
展覧会担当:洲濱元子(広島市現代美術館学芸員)

 

広島市現代美術館では、大規模な改修工事期間にある福岡市美術館の協力の下、シュルレアリスムから戦後の抽象表現主義、ポップ・アートまで、20世紀に欧米を中心に展開した「モダン・アート」とも呼ばれる前衛的な美術の流れを改めて辿る展覧会『モダンアート再訪-ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展』を開催する。

福岡市美術館は1979年に開館し、いち早くモダンアートの収集に取り組むなど、本展タイトルにも示されたダリやアンディ・ウォーホル、草間彌生をはじめ、16,000点に及ぶ国内有数の優れたコレクションを擁する。現在、2019年のリニューアルオープンに向けた改修工事期間にあることを貴重な機会として、そのコレクションを利用した企画展を国内の複数の美術館で企画している。

本展は、身体とイメージというふたつのキーワードの下、福岡市美術館のコレクションのなかから、欧米を中心とした「モダン・アート」のみならず、具体や九州派といった戦後日本の前衛美術を、「夢の中のからだ」「不穏な身体」「身体と物質-九州派・具体・アンフォルメル」「転用されるイメージ-ポップ・アートとその周辺」「イメージの消失-抽象と事物」「再来するイメージ」の全6章を通じて紹介する。

 


菊畑茂久馬「ルーレットNo.1」1964年

 

1957年に福岡市で結成された九州派は、東京中心の既存の美術システムに反旗を翻した活動を展開した、福岡の戦後美術を語る上で欠かせない動向で、福岡以外でのまとまった展示は珍しい。また、第1章に出品されるサルバドール・ダリの「ポルト・リガトの聖母」(1950)は、原爆投下に衝撃を受けて原子物理学への関心を深めていったダリの戦後の展開を考える上で極めて重要な作品とされており、広島という場所、そして、同時開催の広島市現代美術館のコレクション展とともに観賞できる貴重な機会となる。

会期中には、元福岡市美術館学芸員の尾野正晴による講演会「コレクションはどのようにつくられたのか 福岡市美術館の場合」や、本展企画者の尾崎信一郎(鳥取県立博物館副館長)によるスペシャル・ギャラリートークが予定されている。

 

関連イベント
講演会「コレクションはどのようにつくられたのか 福岡市美術館の場合」
講師:尾野正晴(静岡文化芸術大学名誉教授、元福岡市美術館学芸員)
2018年6月2日(土)14:00-15:30
会場:広島市現代美術館地下1階ミュージアムスタジオ
※要展覧会チケット(半券可)、申込不要

スペシャル・ギャラリートーク
講師:尾崎信一郎(鳥取県立博物館副館長、本展企画者)
2018年7月15日(日)14:00-15:30
※要展覧会チケット、申込不要

※そのほかの関連イベントは公式ウェブサイトを参照。

 

 


 

同時開催
コレクション展 2018-Ⅰコレクション・ハイライト+特集「女たちの行進」
2018年2月24日(土)-6月17日(日)
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/collection2018-1/

コレクション展 2018-Ⅱコレクション・ハイライト+特集1「キノコ雲のある世紀」/特集2「祈り」
2018年6月30日(土)-10月21日(日)
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/collection2018-2/

 


蔡國強「キノコ雲のある世紀:20世紀のためのプロジェクト(マンハッタン)」1996/2008年


サイモン・ロバーツ「眼差しの聖化―スイスの(再)フレーム化、パート1(冬)」2016年

 

ビデオアートプログラムA「世界に開かれた映像という窓」
第60回:サイモン・ロバーツ
2018年5月2日(水)-7月1日(日)
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/video60/

ビデオアートプログラムB「コレクション作品上映」
『オノ・ヨーコ:これはここにはない』監督:飯村隆彦
2018年5月20日(日)-6月17日(日)
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/onoyoko201805/

オープン・プログラム
特別展示 オノ・ヨーコ《マイ・マミー・イズ・ビューティフル》
2018年2月24日(土)-6月17日(日)
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/onoyoko201802/

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