ドクメンタ15を断念した美術批評家の杉田敦は、ホドロジーという研究姿勢を確認しつつ、コソヴォ共和国の首都プリシュティナで開かれたマニフェスタに向かう。マニフェスタに関する考察を通じて見えてきたものとは。
マガジン

新・今日の作家展2023「ここにいる―Voice of Place」@ 横浜市民ギャラリー
同時代の表現を多角的に取り上げ、幅広い世代のアーティストの作品を通して現代美術を考察する企画展「新・今日の作家展」。本年度は対人距離や移動に制限のあったコロナ禍の経験を踏まえ、来田広大と古橋まどかの作品に相対することで、場や土地が内包する時間、人々や生物の身体や記憶などに思索を巡らせ、自己や他者に対する内的な気づきを得る機会を提供する。
アートウィーク東京、展覧会やシンポジウムなど本年度のプログラムのハイライトを発表
アートウィーク東京が、7つのルートで運行されるシャトルバス「AWT BUS」、大倉集古館を舞台に開かれる展覧会「AWT FOCUS」、国内外のキュレーターを招聘した「AWT TALKS」、AWT参加ギャラリーの所属アーティストの映像作品を紹介する上映プログラム「AWT VIDEO」など、本年度のプログラムのハイライトを発表。
波間の物語――許家維+張碩尹+鄭先喻「浪のしたにも都のさぶらふぞ」
台湾を拠点に活動する許家維+張碩尹+鄭先喻が一時的なコレクティブを形成し、YCAMとともに新作に挑み、展覧会「浪のしたにも都のさぶらふぞ」を実現した。「砂糖を通して見る台湾と日本の近代化の記憶」をテーマとする2作品で構成された本展が提起する批評的な視点を、翻訳者、演劇研究者の林立騎が考察する。
第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展 @ 広島市現代美術館
第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展
2023年7月22日 – 10月15日
広島市現代美術館
キュレーター:洲濱元子(広島市現代美術館主任学芸員)
石内都 初めての東京は銀座だった @ 資生堂ギャラリー
日本を代表する写真家として国内外で活躍する石内都が、銀座の文化を作ってきた店を象徴する品々や、自身の記憶に結びつくものを捉えた写真を展示する。
ホーム・スイート・ホーム @ 国立国際美術館
ホーム・スイート・ホーム
2023年6月24日 – 9月10日
国立国際美術館
キュレーター:植松由佳(国立国際美術館学芸課長)

アンドレア・ビュットナー:The Heart of Relations @ バーゼル市立美術館
アンドレア・ビュットナー:The Heart of Relations
2023年4月22日 – 10月1日
バーゼル市立美術館
キュレーター:マヤ・ヴィスマー(バーゼル市立美術館ディレクター)
水のアジア @ 福岡アジア美術館
水のアジア
2023年7月1日 – 9月3日
福岡アジア美術館
キュレーター:趙純恵(福岡アジア美術館学芸員)
風景論以後 @ 東京都写真美術館
1970年前後に現れた風景論をめぐる日本の写真映像表現を、資料を交えて歴史的に再考するとともに、現代の作家の表現にいたるまでの写真映像と風景の変容を、コレクションを中心に包括的に検証する。