シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝 @ 森美術館

シカゴのサウスサイド地区を拠点に、黒人の歴史や社会的包摂に関する言説、地域論や土地開発に着目した幅広い制作活動で知られるシアスター・ゲイツのアジア最大規模の個展を開催。常滑市で制作された陶芸と彫刻が融合した大型インスタレーション、歴史的資料のアーカイブ、タールを素材とした絵画、音響作品、映像作品など、過去の代表作から新作までを、その背景にある黒人史や黒人文化と併せて包括的に紹介する貴重な機会となる。

野良になる @ 十和田市現代美術館

現在私たちが知る「人間」のあり方そのものが、自然を管理すべきものとして収奪してきたのだとすれば、そのおなじ「人間」が自然を「救う」ことができるのかとの問いを立て、人間の自然に対する関係の再考を目指す。丹羽海子、䑓原蓉子、アナイス・カレニン、永田康祐の作品を通して、私たちの思考を規定するさまざまな二項対立的な枠組みの境界を撹乱しつつ強かに息づくあり方や物語との出会いを提示する。

翻訳できない わたしの言葉 @ 東京都現代美術館

自分とは異なる誰かの「わたしの言葉」を別の言葉に置き換えることなくそのまま受け取るとはどのようなことか。ユニ・ホン・シャープ、マユンキキ、南雲麻衣、新井英夫、金仁淑の5人のアーティストの作品を通じて、日本における多様な言語のあり方や、話すという行為そのものとその権利について触れつつ、「ことば」について考える。

第2回福岡アートアワード

昨年度新設した「福岡アートアワード」の本年度の受賞作家および受賞作品が発表された。大賞となる市長賞をソー・ソウエンが受賞。優秀賞にはイ・ヒョンジョンと山本聖子が選出された。「第2回福岡アートアワード受賞作品展」は、3月28日から6月2日まで福岡市美術館2階コレクション展示室で開催。

崇高さに関する抽象的な覚書 @ 広島市現代美術館

アーティストの田口和奈が着想、松原壮志朗が構成を担当する展覧会。アメリカの詩人ジョアン・カイガーの作品を基点に広島市現代美術館を含む日本国内の美術館のコレクションや日本初展示となる作品などを交えた展示内容となる。

ホー・ツーニェン エージェントのA @ 東京都現代美術館

あいちトリエンナーレや YCAM、豊田市美術館での展示の記憶も新しいシンガポール出身のアーティスト、ホー・ツーニェンの個展。これまでの歴史的探求を辿るべく、最初期の作品を含む6点の映像インスタレーションとともに、国内初公開となる最新作《時間のT》を紹介する。

ブランクーシ 本質を象る @ アーティゾン美術館

20世紀彫刻を代表するアーティストのひとりとして知られるコンスタンティン・ブランクーシの彫刻作品を主体に紹介する美術館規模では国内初となる展覧会。初期から1920年代以降の時期まで、国内外より約20点の彫刻作品を集め、彫刻家ブランクーシの歩みを辿る内容となる。

アイザック・ジュリアン「Ten Thousand Waves」@ エスパス ルイ・ヴィトン大阪

さまざまな社会正義を扱うとともに、芸術表現としての映像作品の可能性を押し広げてきたイギリス現代美術を代表するアーティストのひとり、アイザック・ジュリアンの個展。2004年にイギリス北西部で違法就労の中国人労働者23名が潮流に巻き込まれ命を落としたモーカム湾の遭難事故を題材に制作した代表作を日本初公開。

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