映像メディア学研究者の馬定延との往復書簡。馬からの最後の手紙は、作品における「出来事とその記録」の関係性をめぐり、作家、キュレーター、参加者、観衆の関係性をふまえ、そこで開かれ得る可能性を問う。
マガジン
椹木野衣 美術と時評103:消息の「失敗」 — シュウゾウ・アヅチ・ガリバー
シュウゾウ・アヅチ・ガリバー「消息の将来」展に際し、あるパフォーマンスの「新しい解釈による再演」が行われた。筆者は1枚のハンドアウトから初演時の状況を考察し、再演を見つめながら作家の本質に迫る。
あざみ野フォト・アニュアル2023「潮田登久子 写真展 永遠のレッスン」@ 横浜市民ギャラリーあざみ野
家庭用冷蔵庫や書籍など、時間を経て人々の営みの痕跡が堆積した静物を撮影した端正なモノクロ写真のシリーズなどで知られる潮田登久子の活動を振り返る。
アートバーゼル香港2023、参加ギャラリーのラインナップを発表
アジア屈指のアートフェア「アートバーゼル香港」が主要部門の参加ギャラリーのラインナップを発表。入国者などに対する強制隔離措置の撤廃後初めての開催として、過去最多の172軒が参加。
第8回横浜トリエンナーレが2024年3月開幕に会期を変更
横浜美術館の改修工事の工期延長により、来年12月に予定していた第8回横浜トリエンナーレの開幕が2024年3月に変更となった。新たに発表された会期は、2024年3月15日(金)から6月9日(日)までの約80日間。
日本の女性映画人(1)——無声映画期から1960年代まで @ 国立映画アーカイブ
無声映画期から1960年代以前にキャリアを開始した女性映画人80名以上が参加した作品を対象に計81作品を上映する大規模な特集上映。脈々と築き上げられてきた女性映画人たちの歴史を掘り起こし、その仕事を見直すことによって、日本映画への新たな視座を切り拓こうとする試み。
山下麻衣+小林直人−もし太陽に名前がなかったら− @ 千葉県立美術館
シンプルな動作を通じて「人間」という存在の輪郭について考察を続けるアート・ユニット、山下麻衣+小林直人の個展。特別に制作を委託された新作《NC_045512》をはじめ、初期作から近作、未発表作を含めた57点を発表する。

第60回ヴェネツィア・ビエンナーレのキュレーターに、アドリアーノ・ペドロサが就任
ヴェネツィア・ビエンナーレ事務局は、2024年開催予定の第60回ヴェネツィア・ビエンナーレのキュレーターに、サンパウロ美術館のアーティスティック・ディレクターのアドリアーノ・ペドロサを任命。

赤瀬川原平 写真展 「日常に散らばった芸術の微粒子」@ SCAI PIRAMIDE
ゲストキュレーターに資生堂ギャラリーの豊田佳子を迎え、幅広い分野を横断する独創的な活動で知られた赤瀬川原平の残した未発表の写真約4万枚の中から、6名のアーティストが自身の関心の下に選んだ写真群を紹介する。

第16回「shiseido art egg」@ 資生堂ギャラリー
次代を切り拓く先進性をもった新進アーティストの活動の応援を目的とする公募展。本年度は、260件の応募から選ばれた岡ともみ、YU SORA、佐藤壮馬がそれぞれ約1ヶ月間の個展を開催。