企画展「ベル・エポック―美しき時代」開催中

企画展「ベル・エポック―美しき時代 パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケルコレクションを中心に」を開催しています。

本展は、フランスのアニメ映画「ディリリとパリの時間旅行」に着想を得て、ベル・エポック期に活躍した様々な芸術家を紹介するとともに、華やかなパリの情景を絵画やポスターのほか、生活を彩った工芸品やファッションなどで展観するものです。

19世紀半ばに近代都市へと変貌を遂げたパリには、様々な芸術家が集い、多様な文化・芸術が生まれました。一大歓楽街となったモンマルトルにはムーラン・ルージュやシャ・ノワールといったキャバレーが立ち並び、芸術家たちが交流し、享楽的な生活が描かれます。

   ジュール・シェレ《ムーラン・ルージュ》1889年、デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル、©Christopher Fay
テオフィル=アレクサンドル・スタンラン《シャ・ノワール》1896年、デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル、©Stéphane Pons

一方では、サロンを主宰する女主人が芸術家たちを庇護し、作家や音楽家たちは社交界で交流を図りながら大舞台へと向かっていきます。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の原稿やボードレールらの書籍、サロンの雰囲気を演出した展示も注目です。

劇場の目録や、人気女優のサラ・ベルナールの関連作品、ダンサーのロイ・フラーを描いた作品など舞台芸術に関する資料も紹介。

また、シュザンヌ・ヴァラドンの作品や解放的なファッションに身を包む女性の姿も紹介し、当時活躍した女性たちの姿にもスポットライトを当てます。

シュザンヌ・ヴァラドン《フルーツ鉢》1917年、デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル、©Christopher Fay

オリンピックで盛り上がりをみせるパリ、輝きを放った時代の姿をご覧ください。

 

企画展「ベル・エポック―美しき時代 パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケルコレクションを中心に」

2024年7月13日(土)~9月8日(日)

開館時間:9時30分~17時(最終入館は閉館の30分前)

観覧料:一般1200(1000)円、大高生600(500)円、中学生以下は無料。※()内は20名以上の団体料金。

会期中展示替えがあります(後期展示:8月14日~9月8日)

 

・イベント

8月11日(日)14時~ 記念講演会「ベル・エポック 交錯する諸芸術の時代」(喜多崎親氏:成城大学文芸学部芸術学科教授)

8月31日(土)14時~ 担当学芸員によるギャラリートーク

 

お問い合わせ:栃木県立美術館

〒320-0043 栃木県宇都宮市桜4-2-7  電話:028-621-3566

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