開館50周年記念展 印象派との出会い―フランス絵画の100年 ひろしま美術館コレクション

栃木県立美術館 開館50周年記念

栃木県立美術館は1972年に開館し、今年で開館50周年を迎えます。開館50周年を記念し、また芸術の秋を彩る展覧会として「印象派との出会い―フランス絵画の100年 ひろしま美術館コレクション」を開催します。

印象派からエコール・ド・パリ、日本の洋画に出会う

クロード・モネ《セーヌ河の朝》1897年、ひろしま美術館

19世紀後半にフランスで誕生する印象派やポスト印象派の作品は、今日では世界中で多くの人に親しまれるようになりましたが、一方で当時画壇の中心であったアカデミーの伝統からは大きく逸脱するものでした。それゆえ、印象派の登場は同時代の人々に衝撃を与えます。アトリエから戸外へと飛び出した画家たちは、絵の具を混色せずに配置する「筆触分割」という新たな手法によって、身近にあるものの一瞬のゆらぎをとらえようとしました。そして印象派は、西洋のみならず、日本の洋画界にも多大な影響を与えていくことになります。

オーギュスト・ルノワール《パリスの審判》c1913-14年、ひろしま美術館
ポール・シニャック《ポルトリュー、グールヴロ》1888年、ひろしま美術館

本展では、国内有数のフランス近代美術コレクションを誇るひろしま美術館の所蔵作品を紹介します。モネやルノワールなどの印象派から、ポスト印象派、そしてフジタなどのエコール・ド・パリの画家たちといったフランス近代美術の巨匠たちはもちろん、黒田清輝など、フランス絵画に大きな影響を受けた日本の洋画家たちの作品が一堂に会します。印象派を中心としたフランス絵画100年の展開をたどるとともに、作品との「本物の出会い」をお楽しみください。

アンリ・マティス《赤い室内の緑衣の女》1947年、ひろしま美術館
ポール・セザンヌ《曲がった木》1888-90年、ひろしま美術館
マリー・ローランサン《メゾン・ムブレ》1912年、ひろしま美術館

■開館日時・料金

日時:10月22日(土)~12月25日(日) 9時30分~17時(入館は16時30分まで)

休館日:月曜日

観覧料:一般1200円、大高生600円、中学生以下無料。

11月3日(文化の日)は無料開館日。※オンラインによる予約制

 

■イベント

①講演会「これからの美術館」(東北大学大学院工学研究科教授 五十嵐太郎氏)

日時:12月4日(日)午後1時30分~3時

※オンラインによる事前予約制(https://airrsv.net/kenbievent/calendar/menuDetail/?schdlId=T0022EC3A1

②ギャラリートーク(担当学芸員による)

日時:10月30日(日)、11月27日(日)、12月11日(日)各回午後2時より約1時間

※当日の企画展観覧券が必要です。

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