Viva Video! 久保田成子展


《デュシャンピアナ:階段を降りる裸体》1975–1976 /1983年 富山県美術館蔵
(新潟県立近代美術館での展示風景、2021年)撮影:吉原悠博 🄫 Estate of Shigeko Kubota

新潟に生まれ、ニューヨークを拠点に活躍したヴィデオ・アートのパイオニア、久保田成子(1937-2015)の没後初、日本では約30年ぶりの個展を開催します。1960年代前半の東京で「グループ音楽」や「ハイレッド・センター」といった同世代の前衛芸術家たちの仕事に触発された久保田は、さらなる可能性を切り開くべく渡米します。ニューヨークでは、前衛芸術家集団「フルクサス」に参加するなど表現の幅を広げました。1970年代初頭にはパートナーであるヴィデオ・アーティストのナムジュン・パイク(1932-2006)を通じてヴィデオカメラを手に入れ、映像作品を手がけるようになります。これを機に、映像と彫刻を組み合わせた「ヴィデオ彫刻」の制作を始め、このジャンルの先駆的な存在として国際的に評価されました。本展では、代表作の「デュシャンピアナ」シリーズをはじめ、ヴィデオ彫刻、映像作品、それらのためのスケッチやアーカイヴ資料などにより、久保田の仕事を展覧します。


会期 2021年6月29日(火)– 9月23日(木・祝)
会場 国立国際美術館 地下3階展示室(〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-55)
開館時間 10:00 ─ 17:00、当面の間、金曜・土曜は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(ただし、8月9日(月・休)、9月20日(月・祝)は開館し、8月10日(火)は休館)
観覧料 一般1,200円(1,000円) 大学生700円(600円)
( )内は20名以上の団体および夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00以降)
高校生以下・18歳未満無料(要証明)・心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)
本展と「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」(同時開催)の観覧券を当館窓口で同時購入の場合に限り、両展とも各割引料金でご観覧いただけます(一般のみ)。

主催 国立国際美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛 ライオン、DNP大日本印刷、損保ジャパン、公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団
助成 テラ・アメリカ美術基金(Terra Foundation for American Art)、文化庁・令和2年度文化庁優れた現代美術の国際発信促進事業、公益財団法人ポーラ美術振興財団
*テラ・アメリカ美術基金は、アメリカ合衆国の美術を国内外の観客に更に慣れ親しみ、よりよく理解し、楽しんでもらう目的のためにあります。オリジナルの芸術作品を体験することの重要性に気付いたことから、シカゴにある基金のコレクションを増やし、作品を展示するだけではなく、触れあいと研究のための機会を設けています。アメリカ芸術についての異文化間の会話を進めるため、基金は革新的な展覧会、研究、そして教育プログラムを支援し、協力しています。そういった活動の根底には、芸術には異なる文化を見分けながらも、それらを結びつける力があるという信念があります。

本展は新型コロナウイルス感染予防対策を実施したうえで開催します。館内でのマスク着用など、来館者の皆様にもご協力をお願いします。
入館時に体温測定を実施します。37.5℃以上の発熱が確認された場合は、入館をお断りします。

都合により、会期および開館時間などが変更になる場合があります。最新情報は当館ホームページなどでご確認ください。
https://www.nmao.go.jp/

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