鷹野隆大 毎日写真1999-2021

 
《2018.03.03.D.#02》2018年 ©Ryudai Takano, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 

女か男か、ホモセクシャルかヘテロセクシャルか、といった人間の性にまつわる二項対立のはざまにある、曖昧なものの可視化を試みた写真集『IN MY ROOM』(2005年刊行)によって木村伊兵衛写真賞を受賞した鷹野隆大(1963-)は、ジェンダーやセクシャリティをテーマとする写真家として、一般に認知されています。他方、1998年から毎日欠かさず写真を撮ることを自分に課して、様々な実験的撮影を試み、制度化された眼差しや、写真という媒体の特性とその限界について、考察を重ねてきました。鷹野はそのプロジェクトを「毎日写真」と名付けて、実践し続けています。美術館における初の大規模な個展となる本展は、鷹野の芸術活動の根幹を成すその「毎日写真」を主軸としながら、ジェンダー・セクシャリティ系の出世作や、日本特有の無秩序な街並みの写真「カスババ」、定点観測的な「東京タワー」、東日本大震災が契機となり近年注力する影の作品など、約130点を時系列に展示します。世代屈指の写真家・鷹野隆大の思索の変遷を顧みて、その実像に迫ります。

会期 2021年6月29日(火)– 9月23日(木・祝)
会場 国立国際美術館 地下2階展示室(〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-55)
開館時間 10:00 ─ 17:00、当面の間、金曜・土曜は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(ただし、8月9日(月・休)、9月20日(月・祝)は開館し、8月10日(火)は休館)
観覧料 一般1,200円(1,000円) 大学生700円(600円)
( )内は20名以上の団体および夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00以降)
高校生以下・18歳未満無料(要証明)・心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)
本展と「Viva Video! 久保田成子展」(同時開催)の観覧券を当館窓口で同時購入の場合に限り、両展とも各割引料金でご観覧いただけます(一般のみ)。

主催 国立国際美術館、朝日新聞社
協賛 公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団
協力 Yumiko Chiba Associates

本展は新型コロナウイルス感染予防対策を実施したうえで開催します。館内でのマスク着用など、来館者の皆様にもご協力をお願いします。
入館時に体温測定を実施します。37.5℃以上の発熱が確認された場合は、入館をお断りします。

都合により、会期および開館時間などが変更になる場合があります。最新情報は当館ホームページなどでご確認ください。
https://www.nmao.go.jp/

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