ミュージアム コレクションⅢ 1980年代のイギリス美術 展覧会の記憶とともに
2025年1月25日(土)-4月6日(日)
世田谷美術館
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
開館時間:10:00–18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、2/24は開館)、2/25
展覧会URL:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/collection/detail.php?id=col00122
世田谷美術館では、開館年の1986年から継続的に紹介、収集してきたイギリス美術について、主に1980年代に制作された所蔵作品と同館が過去に開催した展覧会の記録写真と併せて振り返るコレクション展「1980年代のイギリス美術 展覧会の記憶とともに」を開催する。
世田谷美術館は1986年に「開館記念展 芸術と素朴」を皮切りに開館。同展終了後には、専門的な美術教育を受けず独自の表現で創作に励んだ素朴画家のアルフレッド・ウォリス、第61・63代首相を務めたウィンストン・チャーチルらの作品を収蔵している。その後も翌87年には、倒木や立ち枯れた木などを題材に、自然環境と関わり合いつつ、制作を展開するデイヴィッド・ナッシュの個展「デイヴィッド・ナッシュ 船形ワークス」、89年にはウォリスが活動の拠点を置き、数々のアーティストが集まり芸術村が形成されたことでも知られる港町における芸術活動の歴史を扱った「東と西の架け橋 セント・アイヴス−風土と芸術−」、90年には日英の相互理解を深めることを目的とした「英国祭UK90」の一環として、80年代に国際的な注目を集めたイギリスの現代美術を紹介した「イギリス美術は、いま 内なる詩学」、96年には自然と人間の行為をテーマに数々の作品を発表してきたリチャード・ロングの個展「リチャード・ロング 山行水行」などを開催。展覧会を機に出品作家の作品をコレクションに加えてきた。敷地内の庭には、バリー・フラナガンの《馬とクーガ》(1984)、アンソニー・カロの《垣間見るアルカディア》(1987)も設置されている。
会期中には講師に美術評論家の塩田純一を迎えたレクチャーを開催予定。同時開催のコーナー展示では「銅版画家・久保卓治―過ぎゆく時を刻むモノクロームの世界」を開催。
アンディ・ゴールズワージー《葉脈の間を裂き松葉で縫合した葉 和泉村 1987年12月22日》1987年
アンソニー・グリーン《時計の修理/1946年の記憶》1980年 Courtesy of Chris Beetles Gallery, St James’s, London on behalf of the Anthony Green Estate
関連イベント
本展解説レクチャー[友の会共催事業]
2025年1月29日(水)14:00–15:30(開場:13:30)
講師:塩田純一(多摩美術大学客員教授/美術評論家)
司会:樋口茉呂奈(本展担当学芸員)
会場:世田谷美術館 講堂
定員:140名(事前申込不要)
※無料、当日直接会場に集合
※手話通訳付き
同時開催
世田谷美術館コレクション選 緑の惑星 セタビの森の植物たち
2025年2月27日(木)-4月13日(日)
世田谷美術館 1階展示室
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
展覧会URL:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00222