鈴木理策写真展 意識の流れ @ 東京オペラシティ アートギャラリー


「Étude10, F-8」2010年 All Images: © Risaku Suzuki / Courtesy of Gallery Koyanagi

鈴木理策写真展 意識の流れ
2015年7月18日(土)-9月23日(水、祝)
東京オペラシティ アートギャラリー
https://www.operacity.jp/ag/
開館時間:11:00-19:00(ただし、金、土は20:00まで)入場は閉館30分前まで
休館日:月(祝休日の場合は翌火曜日、ただし9/22は開館)、8/2

東京オペラシティ アートギャラリーでは、「見ること」への問題意識を抱えながら写真を媒体に創作活動を続ける鈴木理策の未発表作品や新作を紹介する大規模な個展『鈴木理策写真展 意識の流れ』を開催する。

鈴木理策は1963年和歌山県生まれ。87年に東京綜合写真専門学校研究科を修了。90年に初個展を開催、98年に初の写真集『KUMANO』(光琳社出版)を発表する。複数の写真を連続したひとまとまりとして構成するシークエンスの手法は、翌年出版した『PILES OF TIME』(光琳社出版)にも引き継がれ、2000年には第25回木村伊兵衛写真賞を受賞する。以後、日本各地に残る古代信仰の場や南仏サント・ヴィクトワール山、桜、雪、セザンヌのアトリエといった対象に、それぞれ異なるアプローチで取り組む。初の美術館規模での個展となった『鈴木理策:熊野、雪、桜』(東京都写真美術館、2007)で日本写真協会賞年度賞を受賞している。

本展では、8×10インチフィルムを使用する大型カメラで撮影した新作および未発表作を中心に、写真作品約100点と映像作品3点を展示。写真、動画、動画の静止画による構成を通して、「見ること」と「見ている時間」をめぐる鈴木の考察と実験精神が提示される。


From Left:「水鏡14, WM-77」「水鏡14, WM-79」2014年

会期中には、熊野出身のギタリスト濱口祐自のライブや、宗教人類学者の上島啓司、写真家で冒険家の石川直樹、美術批評家で鈴木らとともに「写真分離派」を結成している清水穣をゲストに迎えた対談シリーズ「木曜教室」が行なわれる。また、ギャラリー小柳では『鈴木理策:水鏡』が7月23日より開催される。

なお、同時期の東京オペラシティ アートギャラリーでは、収蔵品展として『水につながる 寺田コレクションの水彩画』、project Nでは西村有の個展を開催する。

関連イベント
濱口祐自ライブ
2015年7月30日(木)19:30-(開場:19:15-)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
定員:80名(全席自由、要予約)
※当日の一般入場券が必要

対談シリーズ「木曜教室」
対談1|上島啓司(宗教人類学者)
2015年8月6日(木)19:30-(開場:19:15-)
対談2|石川直樹(写真家)
2015年8月27日(木)19:30-(開場:19:15-)
対談3|清水穣(美術批評)
2015年9月10日(木)19:30-(開場:19:15-)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
定員:60名(全席自由、要予約)
※当日の一般入場券が必要

どちらのイベントも申込は下記URLを参照。
https://www.operacity.jp/ag/exh178/j/event.php


「水鏡14, WM-61」2014年

鈴木理策:水鏡
2015年7月23日(木)-9月5日(土)
ギャラリー小柳
http://www.gallerykoyanagi.com/
※夏期休廊:8月9日(日)-8月17日(月)

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