MATSUZAWA Yutaka ψDead Body, ψRemains (1964) ©Yutaka Matsuzawa Courtesy of MISA SHIN GALLERY
松澤宥『消滅より始めよ』
2014年4月24日(木)-6月14日(土)
MISA SHIN GALLERY
http://www.misashin.com/
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングレセプション:4月24日(木)18:00-20:00
1960年代後半に世界的な傾向として台頭した文字や行為を中心としたコンセプチュアル・アートを代表する作家のひとりとして知られる松澤宥の個展『消滅より始めよ』がMISA SHIN GALLERYで開催される。
松澤宥は1922年長野県生まれ。1946年に早稲田大学理工学部建築科を卒業後、下諏訪に戻り、詩、絵画、立体作品を制作する。64年6月1日深夜に「オブジェを消せ」という啓示を受けたと語る松澤は、その後、一貫して物質と人類の消滅や反文明という主張を掲げた言葉による作品を制作する。76年には第37回ヴェネツィア・ビエンナーレ、77年には第14回サンパウロ・ビエンナーレに参加するなど国内外で発表を行なう。近年も世界的なコンセプチュアリズム再考の動向とともに、クイーンズ美術館などを巡回した『Global Conceptualism: Points of Origin 1950s-1980s』(1999-2000)、ニューヨーク近代美術館の『In & Out of Amsterdam: Travels in Conceptual Art, 1960–1976』(2009)などに出品されている。日本国内でも1995年にはカスヤの森現代美術館が同館初の企画展として『量子芸術宣言』を開催。2000年以降、斉藤記念川口現代美術館、東京国立近代美術館、豊田美術館など国内での展覧会にも参加している。2006年、肺炎のため84歳で死去した。
本展では、50年代後半のドローイング、コラージュ作品と、64年以降の言語による作品を「松澤宥Ψの函」(1983)から、「プサイの死体遺体」、「はがきに挿まった絵」、「白鳥の歌」、「九想の室」などを展示する。