5月12日(水)~8月1日(日)
シドニー市内複数会場
「Lightning Fields Illuminated 003」2008年 Black and white film with light box 77.8 x 111.8 x 10.2 cm
Courtesy the artist and Gallery Koyanagi
今回のテーマは、「The Beauty of Distance(隔たりの美)」。36ヶ国からの166参加作家による、440作品(70作家による新作を含む)が集結し、同ビエンナーレの37年の歴史上でも最大規模となる。基調講演で自らの美学と美術史との関係について話した写真家の杉本博司は、写真の歴史と神話をテーマとする新作インスタレーション「Faraday Cage」を閉鎖された発電所に展示し、話題となっている。これは自身の作品「Lightning Fields」(写真作品)と、ライトボックスを使用した『Lightning Fields Illuminated』シリーズからの数点、さらに雷神像、デュシャンの肖像で構成されるもの。
ほか、展示の大部分はコカトゥ・アイランドとシドニー現代美術館に集中しており、他の5会場との行き来も比較的容易だとされる。開催概要、日本からの参加についてはアートイットニュース:ビエンナーレ・オブ・シドニーの概要発表も参照のこと。