生きるアート 折元立身 @ 川崎市市民ミュージアム


「アート・ママ+息子」2008年

生きるアート 折元立身
2016年4月29日(金、祝)-7月3日(日)
川崎市市民ミュージアム
http://www.kawasaki-museum.jp/
開館時間:9:30-17:00
休館日:月、5/6

展覧会担当:深川雅文(川崎市市民ミュージアム学芸員)

川崎市市民ミュージアムでは、「パン人間」や「アート・ママ」、動物との共同制作で知られる折元立身の個展『生きるアート 折元立身』を開催する。

折元立身は1946年神奈川県生まれ。68年に渡米し、カリフォルニア・インスティテュート・オブ・アートを卒業すると、ニューヨークへ移住。ナム・ジュン・パイクの助手を務め、フルクサスの活動に参加する。77年に帰国した後、母親の介護、母親との日常を対象とした制作活動を開始する。90年代に、顔一面にフランスパンを付けた格好で世界各地を旅し、現地の人々と交流した路上パフォーマンス「パン人間」や、アルツハイマー症の母親が登場する「アート・ママ」のシリーズを制作。2001年の第49回ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめ、シドニー、サンパウロ、横浜などの国際展に参加。2008年にはサンパウロ美術館で大規模な回顧展を開催するなど、国際的に高い評価を受ける。昨年、35年近く続く動物との共同制作をDVDと本に纏めた『折元立身 ANIMAL ART 1979-2014』を刊行。現在、新潟市美術館の企画展『アナタにツナガル』(4/10まで)に出品中。

本展では、90年以降の折元の創作の軌跡を、映像、写真、グラフィック、ドローイングといった多彩な表現で紹介する。会期中には、車いすを使った新作パフォーマンスの発表をはじめ、折元自身によるギャラリーツアーやトーク、アートジャーナリストの山下里加との対談などを実施。

なお、本展に先立ち4月9日から、川崎市市民ミュージアムが所蔵するビデオアート・コレクションを紹介するシリーズ展「映像のクリエイティビティ」で、折元立身がニューヨーク時代に助手を務めるなど縁のあったナム・ジュン・パイクとシゲコ・クボタの作品を紹介。併せて、マリーナ・アブラモヴィッチのビデオ作品も上映する。


Above:アート・ママ「スモール・ママ+ビッグシューズ」1997年
Below:アニマル・アート「アヒルとのアクション」2014年

関連企画
なんでもキャンバス!身近なものに絵をかいてみよう!
講師:川口珠生(現代美術家)
2016年5月5日(日)13:00-15:30
会場:川崎市市民ミュージアム1階逍遥展示空間
定員:20名(要事前申込、先着順)
対象:小学生以上(低学年は保護者同伴)
参加費:500円(※制作した作品は持ち帰ることができる)
※公式ウェブサイト、もしくは往復はがき・FAXでの申込

対談 折元立身×山下里加「折元さんを知る」
折元立身
山下里加(アートジャーナリスト)
2016年5月7日(火)14:00-15:30
会場:川崎市市民ミュージアム3階ミニホール
定員:40名(要事前申込、先着順)、無料
※公式ウェブサイト、もしくは往復はがき・FAXでの申込

トーク&ギャラリーツアー「折元さんと見る」
折元立身
2016年5月14日(火)14:00-15:00
会場:川崎市市民ミュージアム企画展示室1・2
※要当日観覧券

新作パフォーマンス発表「車いすのストレス」
パフォーマー:折元立身
2016年6月11日(土)14:00-15:00
会場:川崎市市民ミュージアム1階逍遥展示空間
無料

アーティストトーク「折元さんに聞く」
講師:折元立身
2016年6月25日(土)14:00-15:30
会場:川崎市市民ミュージアム3階 研修室3
定員:30名(要事前申込、先着順)、無料
※公式ウェブサイト、もしくは往復はがき・FAXでの申込

そのほかの関連企画は、美術館公式ウェブサイトを参照。

同時開催
シリーズ・映像のクリエイティビティ
ナム・ジュン・パイクとシゲコ・クボタ —折元立身が70年代ニューヨークで出会ったアーティストたち
2016年4月9日(土)-7月24日(日)
川崎市市民ミュージアム


Above:ナム・ジュン・パイク/ジョン・ゴッドフリー「グローバル・グルーヴ」1973年 Courtesy Electronic Arts Intermix (EAI), New York. (c) Nam June Paik Studios.
Below:マリーナ・アブラモヴィッチ/ウーライ「天使たちの街」1983年 Courtesy of Electronic Arts Intermix(EAI), New York. (c) Marina Abramovic/Ulay

Copyrighted Image