荒木経惟 往生写集—愛ノ旅 @ 新潟市美術館


「愛のバルコニー」1982年

荒木経惟 往生写集—愛ノ旅
2014年8月9日(土)-10月5日(日)
新潟市美術館
http://www.ncam.jp/
開館時間:9:30-18:00 観覧券の販売は閉館30分前まで
休館日:8/18、25、9/1、8、16、24、29

新潟市美術館では、写真家・荒木経惟の代表作「センチメンタルな旅」(1971)から新作までを「愛」をテーマに紹介する『荒木経惟 往生写集—愛ノ旅』を開催している。

荒木経惟は1940年東京生まれ。自身の日常を日記のように記録していく私写真を中心に、さまざまな試みとともに、膨大な量の写真を撮影し続けている。荒木はこれまでに、87年から88年にかけて頻繁に新潟を訪れて、中心街・古町などを撮影。写真集『冬恋』(1998)の舞台に新潟を選んでおり、2011年度には新潟市より第6回安吾賞を受賞している。


「冬恋」1998年

本展には、「センチメンタルな旅」や「冬の旅」(1991年)などの代表作に加え、87年から88年にかけて頻繁に新潟を訪れて、中心街・古町などを撮影した「新潟エレジー」(1988)や、新潟を舞台に女優の大竹一重との「旅の情景」をまとめた「冬恋」(1998)、坂口安吾の『堕落論』へのオマージュが込められた「堕楽園」(2011)といった同地にまつわる作品、さらに、ポラロイド写真をふたつに切り、組み合わせを変えて張り合わせた新作シリーズ「愛切」(2014)などが出品される。先に開催された豊田市美術館の個展や今秋資生堂ギャラリーで開催される個展とは、展覧会タイトルに共通して「往生写集」と冠しつつも、まったく異なる構成となる。

なお、会期中のコレクション展は8月24日までが「コレクション展Ⅱ 初心の絵画」、8月29日より「コレクション展Ⅲ 牛腸茂雄」を開催。新潟県加茂市出身で、荒木と同時代に活躍し、37歳の若さで他界した牛腸の写真作品を紹介する。


「去年の戦後」2013年

関連イベント
アラーキーの奇想対談
荒木経惟(写真家)x 辻惟雄(美術史家、MIHO MUSEUM館長)
2014年9月7日(日)14:00-15:30
会場:メディアシップ日報ホール
定員:280名(無料)※未就学児の入場は不可
※要申込(申込締切:8/20)詳細は公式ウェブサイトを参照

学芸員による解説会
2014年8月17日(日)14:00-(30分程度)
2014年9月14日(日)14:00-(30分程度)
会場:新潟市美術館2F講堂
定員:100名(無料)事前申込不要

美術講座
「心霊写真の歴史」
藤井素彦(新潟市美術館学芸員)
2014年8月30日(土)13:30-(90分程度)
会場:新潟市美術館2F講堂
定員:100名(無料)事前申込不要

「1970年代日本の写真」
松沢寿重(新潟市美術館学芸員)
2014年9月20日(土)13:30-(90分程度)
会場:新潟市美術館2F講堂
定員:100名(無料)事前申込不要

ワークショップ「光の採集〜ピンホール写真を体験しよう〜」
2014年8月23日(土)10:00-16:00
2014年9月24日(日)10:00-16:00
定員:20名 ※小学生3年生〜大人 2日間参加できる方
参加費:1,000円
※要申込(申込締切:8/11)詳細は公式ウェブサイトを参照

連動企画
映画上映会
『アラキメンタリ』(トラヴィス・クローゼ監督、2005年、75分)[荒木経惟出演]
『愛の新世界』(高橋伴明監督、鈴木砂羽主演、1994年、115分)[荒木経惟原作、出演(写真家役)]
2014年9月6日(土)-9月12日(金)
シネ・ウインド
https://www.cinewind.com/
※『往生写集—愛ノ旅』展の前売券、チケット半券持参で割引あり

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