アンドレアス・グルスキー展 @ 国立新美術館

アンドレアス・グルスキー展
2013年7月3日(水)−9月16日(月、祝)
国立新美術館 企画展示室1E
http://www.nact.jp/
開館時間:10:00-18:00(ただし、金曜日は20時まで)入場は閉館30分前まで
休館日:火曜日
アンドレアス・グルスキー展覧会サイト:http://gursky.jp/

先端技術産業やグローバル市場などを反映させた巨大な写真作品を発表し、国際的に高い評価を受けるアンドレアス・グルスキーの日本初の個展が国立新美術館で開催される。

グルスキーは1955年旧東ドイツのライプツィヒ生まれ。幼少期にデュッセルドルフに移住している。エッセンのフォルクヴァング芸術大学を経て、1980年にデュッセルドルフ芸術大学に入学。ベルント・ベッヒャーに師事する。80年代に精密に描写された風景にさりげなく人影を配した作品で頭角を現すと、90年代以降には、先端技術産業やグローバル市場や観光など、資本主義社会を象徴する場所を、デジタル加工を取り入れた独特な画面構成を持った作品を継続的に発表し、カンディダ・ヘーファー、トーマス・シュトルート、トーマス・ルフらとともに、デュッセルドルフ・スクールと称される現代写真のひとつの潮流を代表する写真家として国際的に知られることとなる。

これまでに、2001年にポンピドゥー・センター、国立ソフィア王妃芸術センター、ニューヨーク近代美術館を巡回した個展をはじめ、ハウス・デア・クンストやフランクフルト近代美術館、ストックホルム近代美術館などで個展を開催し、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展(2004年)やサンパウロ・ビエンナーレ(2002年)といった国際展、そのほか、世界各地のグループ展に出品している。日本国内では、2005年から2006年にかけて、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を巡回した『ドイツ写真の現在—かわりゆく「現実」と向かいあうために』に出品している。
また、2011年11月、「ライン川 II」(1999年)が、代表作のニューヨークのクリスティーズにて現存する写真家の作品としては史上最高額となる約433万ドル(約3億4千万円 ※当時のレートによる)で落札された。

本展では、上述した「ライン川 II」のほか、同じく90年代後半に制作された代表作「99セント」(1999年)や、「F1ピットストップ IV」(2007年)、「ピョンヤン I」(2007年)、衛生からの画像を基に制作した「オーシャン」シリーズ(2010年)、日本に関連した「東京証券取引所」(1990年)や「カミオカンデ」(2007年)を展示。80年代の初期作品から、最新作の「カタール」(2012年)まで、約65点の作品が一堂に会す。なお、本展は来年2月に国立国際美術館に巡回する。

関連イベント
講演会「グルスキー作品について考える—巨視的に、微視的に」
増田玲(東京国立近代美術館)
2013年7月14日(日)14:00-15:30(開場:13:30)
会場:国立新美術館3階講堂
定員:260名(無料)ただし、本展チケット半券、もしくは観覧券が必要

2014年2月1日(土)-5月11日(日)
国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/
開館時間:10:00-17:00(ただし、金曜日は19時まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌火曜日に休館)

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