若林奮 飛葉と振動 @ うらわ美術館


「振動尺(手許)」(個人蔵)と若林奮 撮影:内田芳孝/1982年10月

若林奮 飛葉と振動
2016年4月23日(土)-6月19日(日)
うらわ美術館
http://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/
開館時間:10:00-17:00(土日のみ20:00まで)入場は閉館30分前まで
休館日:月

うらわ美術館では、深い自然観に基づく思索的な作品の制作を続けた戦後日本を代表する彫刻家、若林奮の個展『若林奮 飛葉と振動』を開催する。

若林奮は1936年東京生まれ。幼少期に戦争を体験し、終戦後、東京藝術大学で彫刻を学ぶ。60年代は二科展や国内の主たる野外彫刻展などで受賞を重ね、80年と86年にはヴェネツィア・ビエンナーレ日本館で展示、87年には東京と京都の国立近代美術館で個展を開催し、日本を代表する彫刻家としての地位を確立する。さまざまな素材を使用して彫刻の可能性を探求していった若林は、やがて従来の彫刻の枠組みを超えた、外部の環境世界へと視線を向けていき、80年代以降はより大規模な「庭」の制作に取り組んだ。

若林が最晩年の彫刻につけた「飛葉と振動」という言葉をタイトルにした本展は、これまであまり光を当てられることのなかった若林の「庭」をめぐる作品を中心に展示する。昨年から国内美術館4館を巡回している本企画は、先月、2015年美連協奨励賞を獲得した。うらわ美術館では、本を取り込んだオブジェ、ドローイングを施した冊子、植物の葉を転写したノートや家族のために作った絵本、そして、本や雑誌の装幀・挿画など、若林が手がけた本に関連する作品の数々を特別出品する。


「ドローイング 1997.06.05-045」1997年 WAKABAYASHI STUDIO蔵


「SULPHUR DRAWING」1973年 うらわ美術館蔵、撮影:内田芳孝

関連企画
記念対談 イブニング・トーク「若林さんと本」
吉増剛造(詩人)x 鍵岡正謹(岡山県立美術館顧問)

2016年4月30日(土)17:00-18:30
会場:うらわ美術館ロビー
定員:50名(先着順)
※当日13時より受付にて整理券配布

ギャラリー・トーク「父からの贈りもの」
ゲスト:若林夏欧
2016年5月14日(土)14:00-
会場:うらわ美術館ロビー
※要当日観覧券

学芸員によるギャラリー・トーク
2016年5月29日(日)、6月11日(土)いずれも14:00-
※要当日観覧券

※その他の関連企画は、公式ウェブサイトを参照。

Copyrighted Image