杉本博司「フィフス・アヴェニュー・シアター、シアトル」1997年
© Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
BLACKS ルイーズ・ニーヴェルスン|アド・ラインハート|杉本博司
2013年2月2日(土)–4月14日(日)
DIC川村記念美術館
http://kawamura-museum.dic.co.jp/
開館時間:9:30-17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日 ただし2/11は開館(翌2/12は休館)
DIC川村記念美術館では、同館所蔵作家からルイーズ・ニーヴェルスン、アド・ラインハート、杉本博司のいずれも「黒」を作品の重要な要素とした作品を制作したアーティストによるグループ展『BLACKS ルイーズ・ニーヴェルスン|アド・ラインハート|杉本博司』を開催している。
ルイーズ・ニーヴェルスンはアメリカを代表する女性彫刻家で、1950年代より制作した艶消しの黒で彩色した木製の箱状彫刻で知られる。アド・ラインハートは30年代にキュビスムの影響を受けた幾何学的抽象絵画、50年代には赤や青のモノクローム絵画を制作。56年より黒一色の絵画のみを繰り返し描いた。本展では、近年まとまった数の作品が一度に展示される機会の少ないニーヴェルスンとラインハートに加え、杉本博司の劇場シリーズを展示している。ある限定した時期に過渡的な試みとして「黒」を作品に取り入れたアーティストとは一線を画した三者の作品は、世代や出自、メディアを異にしながらも、日常とは異質で寡黙な世界を提示する。
会期中には、埼玉県立近代美術館主任学芸員の梅津元、武蔵野美術大学教授の田中正之、同志社大学教授の清水穣による講演会が行なわれる。
講演会
「三次元における黒―素材、空間、色彩」
梅津元(埼玉県立近代美術館主任学芸員/芸術学)
2月23日(土)14:00-15:30
「黒いカンヴァス : マティスからラインハートまで」
田中正之 氏 (武蔵野美術大学教授)
3月 9日(土)14:00-15:30
「闇と色彩 ― 写真と黒の関係」
清水穣 氏(同志社大学教授)
3月23日(土)14:00-15:30
※ 各回13時より館内受付にて整理券配布。先着60名。聴講は入館料のみ。