トーマス・ルフ展 @ 東京国立近代美術館

トーマス・ルフ展
2016年8月30日(火)-11月13日(日)
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
開館時間:10:00-17:00(金曜は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、9/19、10/10は開館)、9/20、10/11
展覧会URL:http://thomasruff.jp/

東京国立近代美術館では、90年代以降の写真表現に多大な影響を残したドイツ現代写真を代表する写真家、トーマス・ルフの初期から最新作まで全18シリーズで構成された本格的な回顧展を開催する。

トーマス・ルフは1958年ドイツ・ツェル・アム・ハルマースバッハ生まれ。77年から85年までデュッセルドルフ芸術アカデミーに在籍し、ベルント・ベッヒャーに師事する。ドイツ人家庭の典型的な室内風景を撮影した「Interieurs(室内)」や、証明写真のように撮影し、巨大なサイズに引き伸ばされた「Porträts(ポートレート)」で注目を集める。以来、ドキュメンタリー写真を模した手法からデジタル技術以降の写真まで、写真という概念を一貫して問い直す作品を発表している。これまでにドクメンタ9(1992)や第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ(1995)をはじめ、数多くの国際展に参加し、2012年にはミュンヘンのハウス・デア・クンストにて大規模な個展を開催した。また、教育者としても2000年から2006年までデュッセルドルフ芸術アカデミーの教授を務めている。

本展では、上述した初期作品「Interieurs(室内)」、「Porträts(ポートレート)」をはじめ、ルードヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエの建築を対象とした「l.m.v.d.r.」や NASAの画像を素材にした「cassini(カッシーニ)」や「ma.r.s」、ネット上に溢れる画像を考察した「nudes(ヌード)」や「Substrate(基層)」、デジタル画像の構造に言及した「jpeg」など、18シリーズから約125点の作品を出品する。また、新聞社のプレス写真アーカイヴから着想した最新作「press++」からは、読売新聞社から提供されたプレス写真を素材とした作品を世界初公開する。

関連企画
講演会
塚本由晴(建築家、アトリエ・ワン代表)
2016年10月2日(日)14:00-15:30(開場:13:30)
会場:東京国立近代美術館 地下1階講堂
定員:140名(先着順)、申込不要

ホンマタカシ(写真家)
2016年10月8日(土)14:00-15:30(開場:13:30)
会場:東京国立近代美術館 地下1階講堂
定員:140名(先着順)、申込不要

※そのほかの関連企画は、公式ウェブサイトを参照。

巡回先
トーマス・ルフ展
2016年12月10日(土)-2017年3月12日(日)
金沢21世紀美術館
http://www.kanazawa21.jp/

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