山本悍右 @ タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム


Kansuke Yamamoto, “Heart in Motion – Shadow of Happiness”, 1950, gelatin silver print, image and paper size: 30.3 x 25.2 cm © Toshio Yamamoto, the Estate of Kansuke Yamamoto / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

山本悍右
2017年1月13日(金)-2月18日(土)
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
http://www.takaishiigallery.com/jp/
営業時間:11:00-19:00
定休日:日・月・祝日

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムでは、1930年代初頭から1980年代に渡って鋭い社会批評の眼と独自の詩的な感性で前衛的な写真表現を探求し、日本におけるシュルレアリスム写真の先駆者として優れた作品を残した、写真家であり詩人の山本悍右の個展を開催する。

山本悍右は1914年愛知県生まれ(1987年没)。明治大学仏文科を中退、1930年から詩作を始める。1931年、「シュルレアリスムの写真における実践」を目指し写真制作を始め、同年、小此木光也らと共に写真集団「獨立寫眞研究會」を名古屋にて結成、新しい写真表現の模索を行う。1937年開催の「海外超現実主義作品展」に触発され、翌年、シュルレアリスム詩誌『夜の噴水』を発行(警察の検閲により1939年第4号にて終刊)。また1938年には、吉武源雄らと写真グループ「青憧社」を結成、機関誌『CARNET BLEU』を刊行する。山中散生下郷羊雄が中心となって結成された「ナゴヤアバンガルド倶楽部」の写真部会が独立する形で1939年に結成された「ナゴヤ・フォトアバンガルド」に参加するも、1940年に同会を離れる(同会は「名古屋写真文化協会」と改称した後、1941年に解散)。北園克衛が主宰する前衛詩人グループ「VOU」の同人となり、1978 年の解散まで『VOU』誌上で詩や作品を発表。1947 年、後藤敬一郎高田皆義服部義文と前衛写真家集団「VIVI」を結成。1949年には「美術文化協会」の写真部会員となる。1970 年に『バタフライ』を刊行。主な個展に『シュルレアリスト山本悍右』(2001年、東京ステーションギャラリー)など。主な国際展に『Japan’s Modern Divide: The Photographs of Hiroshi Hamaya and Kansuke Yamamoto』(2013年、J・ポール・ゲティ美術館、ロサンゼルス)など。

タカ・イシイギャラリーにおいて2016年春ニューヨークでの展示に続き2度目の個展となる本展では、立体作品4点、写真作品28点(うち3点組、4点組各1点)の計約32点を展示する。また、本展の開催に合わせてカタログを刊行予定。


Kansuke Yamamoto, “Giving Birth to a Joke”, 1956, gelatin silver print, image and paper size: 42.6 x 55.7 cm © Toshio Yamamoto, the Estate of Kansuke Yamamoto / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

カタログ販売
『Kansuke Yamamoto』
タカ・イシイギャラリー刊(2017 年)
掲載図版 27 点
詳細はギャラリーにて問合せ受付


Kansuke Yamamoto, “Gentle Recurrence”, 1949, gelatin silver print, image and paper size: 29.6 x 24.2 cm © Toshio Yamamoto, the Estate of Kansuke Yamamoto / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

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