理由なき反抗 @ ワタリウム美術館


アンディ・ウォーホル「理由なき反抗(ジェームズ・ディーン)」1985年

理由なき反抗
2018年4月7日(土)-7月29日(日)
ワタリウム美術館
http://www.watarium.co.jp/
開館時間:11:00-19:00(水曜は21:00まで)
休館日:月(ただし、4/30と7/16は開館)

ワタリウム美術館では、同館所蔵作品を中心とした15人のアーティストによる約100点の作品を、「レジスタンス[抵抗]」、「デザイン革命」、「理由なき反抗」の3章構成で紹介する展覧会『理由なき反抗』を開催する。

本企画は、情報操作がはびこり、得体の知れない都合、無理ある理由づけといった不条理で不安な状況のなかで、不自由と闘うべく、慣習、体制、権力、困難な状況といったものに抗い、闘ってきたアーティストの作品から、自由への闘い方を学ぶものである。

第1章「レジスタンス[抵抗]」では、1992年に同館がジャン=ユベール・マルタンとともに企画した『レジスタンス』展のために制作されたホワン・ヨンピンの「避難はじご」を出品。ホワンは1989年にマルタンが企画した『大地の魔術師たち』に参加し、同年に起きた天安門事件を機に、中国からフランス・パリへと移住した。同作品は構想段階ではワタリウム美術館の建物の両脇の避難スペースに設置される予定だったが、法規に触れるために、実際は館内に展示されることとなった。そのほか、ジョン・ケージヨーゼフ・ボイスナムジュン・パイクオノ・ヨーコ、そして、社会的・政治的問題の渦中に自ら飛び込んで問題を考察し、その経験を具現化する竹川宣彰の作品を出品。竹川は本展のために関連イベントも企画。


ホワン・ヨンピン「避難はしご」1992年


バックミンスター・フラー、ポートフォリオ「一つを巡る十二の発明」より、1981年

第2章「デザイン革命」では、世界をいかに機能させるかという課題を生涯追い続けたバックミンスター・フラーや、バウハウスでカンディンスキーやクレーらに学び、多方面で活躍したマックス・ビル、ロシア構成主義を代表するアーティストとして知られるアレクサンドル・ロトチェンコの作品を出品。1982年、当時87歳のフラーは、ワタリウム美術館設立以前の同地で講演を行い、「技術を正しく用いてデザイン革命を行うならば、人類は過去に類例のない高い文化水準を維持できる。私たちは太陽エネルギーだけでも生きていけるのだ」と100人余りの日本の観客の前で語った。

第3章「理由なき反抗」では、アレン・ギンズバーグキース・ヘリングギルバート&ジョージアンディ・ウォーホルロバート・メイプルソープの作品を出品。BIENの新作壁画も発表される。ウォーホルはかつてジェームズ・ディーン主演の映画『Rebel Without a Cause(邦題:理由なき反抗)』(1955)の日本語版広告ポスターを題材に同名の作品を制作している。本展では、同作のほか、1985年にワタリウム前館長、和多利志津子がウォーホルにインタビューした音声も初公開される。


キース・ヘリング「無題」1983年


竹川宣彰「¡No Pasarán!」2013年 撮影:岡野圭

関連イベント
竹川宣彰の理由ある反抗
ドキュメンタリー映画『STANDARD』上映会&平野太一監督トーク
出演:平野太一 x竹川宣彰
2018年4月30日(月、祝)19:00-
参加費:1,000円 ※要予約

神話の崩壊とアート
出演:津田大介 x竹川宣彰
2018年5月1日(火)19:00-
参加費:1,000円 ※要予約

文化が脱皮する時
出演:野間易通 x竹川宣彰
2018年5月6日(日)19:00-
参加費:1,000円 ※要予約

※各回予約方法(メールのみ)
件名に〈竹川宣彰の「理由ある反抗」申込〉と記載し、希望の日付、氏名、住所、電話番号、E-mailアドレスを記入の上、「order@watarium.co.jp」まで。
※参加費は当日支払い。申込受領確認の返信メールはなし(定員を超えた場合のみ連絡)。

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