『光りの墓』(監督/アピチャッポン・ウィーラセタクン)@ シアター・イメージフォーラムほか


All Images: © Kick The Machine Films / Illuminations Films (Past Lives) / Anna Sanders Films / Geißendörfer Film-und Fernsehproduktion /Match Factory Productions / Astro Shaw (2015)

『光りの墓』
監督/アピチャッポン・ウィーラセタクン、2015年、122分
2016年3月26日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

公式ウェブサイト:http://moviola.jp/api2016/haka/

映画、現代美術の両領域で国際的に活躍するタイ出身の映画監督、アピチャッポン・ウィーラセタクンの待望の最新作『光りの墓』が、3月26日より、シアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開する。

昨年のカンヌ国際映画祭〈ある視点部門〉出品作品である本作『光りの墓』は、現在においてもスピリチュアルな空気の中で人々が生活を営んでいるアピチャッポンの故郷・タイ東北部イサーンのコーンケンの病院を舞台に、その土地の記憶とジェンというひとりの女性の愛の記憶が幾層にも重なる物語。本作は現在のタイ軍事政権下における環境を透徹する視点を持ちながらも、ユーモアと優しさに溢れ、アピチャッポン自身が「寄生生物のように自分から離れない場所についての個人的なポートレート」と位置づけている。なお、シアター・イメージフォーラムでの公開初日には、アピチャッポンとのSkypeトークを実施予定。

UP2ihx9QRGc

アピチャッポン・ウィーラセタクン(1970年バンコク生まれ)は、少年時代を過ごしたラオスやカンボジアの影響の残るイサーン地方に残る民話や伝説、迷信に基づく物語に、個人的な記憶や時事的な問題への言及を織り込んだ映像作品で知られる。『ブンミおじさんの森』(2010)でのカンヌ国際映画祭パルムドール受賞やドクメンタ13への参加など、映画、現代美術の両領域で国際的な実績を重ねている。今年は、東京で連日大盛況となった『世紀の光』や特集上映『アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2016』、本作『光りの墓』の上映、参加型映像制作ワークショップ「T.A.P(天神アピチャッポンプロジェクト)」(福岡)、青森県立美術館『青森EARTH2016(仮)』、さいたまトリエンナーレ2016、横浜美術館『BODY/PLAY/POLITICS』、東京都写真美術館での個展と、日本での〈アピチャッポン イヤー〉が続く。

アピチャッポン イヤー2016http://moviola.jp/api2016/

Copyrighted Image