畠山直哉「Blast #13609」2007年 作家蔵 © Naoya Hatakeyama / Courtesy of Taka Ishii Gallery, Tokyo
これからの写真
2014年8月1日(土)-9月28日(日)
愛知県美術館
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
開館時間:10:00-18:00(金曜は20:00まで)入館は閉館20分前まで
休館日:月(ただし、月曜が祝日の場合は開館、翌火曜が休館)
愛知県美術館では、デジタル技術の革新にともない変化し続ける写真をめぐる環境において、特定の技術としての輪郭を失いつつある「写真」の在りかを探る企画展『これからの写真』を開催する。企画は同美術館学芸員の中村史子。
写真は既に現代美術におけるひとつの形態として認知され、数多くのアーティストによって、複数の表現形式のひとつとして選択されるようになって久しい。また、展示空間における写真も壁にかけられたものだけでなく、映像や立体作品、インスタレーションの要素のひとつとして、さまざまな様相を見せている。
本展では、ここ20年間に現れた日本の写真表現を概観すべく、既に世界的にも評価の高い畠山直哉や、近年映像作品にも取り組んでいる川内倫子、複製した既存の写真を使用しつつ、立体物を交えたインスタレーションで知られる木村友紀や多様な表現形式を行き来する田村友一郎など、世代の異なる9名のアーティストによるさまざまな写真へのアプローチを紹介する。なお、同美術館では本展に合わせて、昨年度収蔵した志賀理江子の「螺旋海岸」(2009−2012)が初めて公開される。
出品作家
畠山直哉、鷹野隆大、木村友紀、鈴木崇、川内倫子、田村友一郎、新井卓、田代一倫、加納俊輔
関連イベント
記念シンポジウム「表現と距離」
畠山直哉、鷹野隆大、田代一倫
司会:中村史子(愛知県美術館学芸員)
2014年8月2日(土)13:30-15:30
会場:アートスペースA(愛知芸術文化センター12階)
定員:180名(無料、申込不要、先着順)
末永史尚「ピクチャーフレーム」2014年
また、同美術館が取り組む「APMoA Project, ARCH」の第11弾として、『1974 第1部 1974年に生まれて』(群馬県立近代美術館)にも参加している末永史尚の個展『ミュージアムピース』が同時開催(アーティスト・トークは9月13日)。企画は同美術館学芸員の副田一穂。