荒木経惟 私、写真。
2017年12月17日(日)-2018年3月25日(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
http://www.mimoca.org/
開館時間:10:00-18:00 ただし入館は17:30まで
閉館日:年末休館(12/25-12/31)
展覧会担当:松村円(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、写真家・荒木経惟の膨大な作品群に通底する「生と死」に焦点を当てた展覧会『荒木経惟 私、写真。』を開催する。
荒木経惟(1940年東京生まれ)は、自身の日常を日記のように記録していく私写真を中心に、多種多様なテーマや手法で膨大な量の写真を撮り続けている。これまでに上梓した写真集は500冊近くにのぼり、その制作活動の重要な位置を占める。また、写真集同様、国内外で数多くの展覧会を開催しており、そのほとんどで新作を発表するという精力的な活動を続けている。2014年には、豊田市美術館、新潟市美術館、資生堂ギャラリーの3館で『往生写集』という共通のタイトルのもとにそれぞれ異なる展覧会を開催。昨年はパリのギメ東洋美術館で個展『ARAKI』を開催。2017年も東京オペラシティ アートギャラリーの『荒木経惟 写狂老人A』、東京都写真美術館の『荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-』のふたつの美術館での個展を含む複数の個展を開催している。
父母の死を捉えた写真からはじまる本展は、腐食したフィルムをプリントする、写真に絵具を塗る、割れたレンズで撮影するなど、何らかの手が加わり、生と死をより強く意識したり、両者の境を撹乱したりするような作品を中心とした構成となる。生前親交があり、二人展を開いたこともあった丸亀市出身のいけばな作家、中川幸夫(1918-2012)へのオマージュを込めた新作「花霊園」。さらには、亡くなった知人の夫人から贈られたカメラで空を撮影した「北乃空」、敬愛する葛飾北斎の命日と荒木自身の誕生日の日付を入れて撮影した「北斎乃命日」、女性を撮影した写真にペイントした「恋人色淫」といった新作シリーズや、日本では初めての展示となる「青ノ時代」(2005)、「去年ノ夏」(2005)、「死空」(2010)を出品する。
関連イベント
キュレーターズ・トーク
松村円(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員)
吉澤博之(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員)
会期中の毎日曜日 14:00-(他の展覧会関連プログラム開催時は実施しない場合あり)
無料(ただし要展覧会チケット)、申込不要
※1階受付前に集合
※そのほかの関連イベントは公式ウェブサイトを参照
同時開催の常設展
猪熊弦一郎展 人物像
2017年12月17日(日)-2018年3月25日(日)