阪神・淡路大震災から20年 @ 兵庫県立美術館


黒田清輝「桜島爆発図(噴煙)」1914年 鹿児島市立美術館蔵(後期展示)

県美プレミアム
阪神・淡路大震災から20年
2014年11月22日(土)-2015年3月8日(日)
兵庫県立美術館
http://www.artm.pref.hyogo.jp/
開館時間:10:00-18:00(特別展開催中の金曜、土曜は20:00まで)
入場は閉館30分前まで
休館日:月(祝日、振休の場合はその翌日)、12/31-1/9
※前期(11/22-1/14)、後期(1/17-3/8)
1/15、1/16は展示替えのため、展示室6は入室不可

兵庫県立美術館では、来年1月17日に阪神・淡路大震災から20年の節目を迎えるにあたり、コレクションを中心に「自然、その脅威と美」、「今、振りかえる-1.17 から」、「10年、20年、そしてそれから-米田知子」の三部構成で、震災と美術、震災と美術館について多角的に考察する展覧会『阪神・淡路大震災から20年』を開催する。

第1部では、人間にとって美の対象であるとともに脅威にもなりうる自然の両面に焦点を当てる。第1部のみ前後期の二期制となり、前期は東山魁夷のほか、所蔵作品から絵画や版画を展示。後期は徳永柳洲や岡本太郎、黒田清輝らの作品のほか、他館からの借用作品を中心に展示を行なう。


Above: 西田眞人「瓦礫の街」1996年 Below: 中山岩太「神戸風景(東亜ホテル)」1939年頃撮影(1996年プリント) 中山岩太の会蔵

第2部は、過去から現在、そして未来へと美術作品を受け継ぐという、美術館の原点でもある活動を軸に、95年から2005年までの10年間の兵庫県立美術館の活動、震災時に救出された中山岩太の作品と資料や被災地域の文化財を救出する「文化財レスキュー」、美術作品の保存・修復や美術館の教育・普及の活動にそれぞれ焦点を当てた展示を行なう。北村四海のブロンズの大作「橘媛」も修復を経て、初めて同館で公開される。

第3部は、客観的なアプローチにも関わらず、詩的な感性に満ちた写真作品を発表している米田知子の、阪神・淡路大震災の数ヶ月後に撮影したモノクロ写真と約10年後に撮影した写真からなる「震災から10年」のシリーズ全点を展示する。

会期中には、歴史資料ネットワークとのコラボ企画として、津波や風水害で濡れた写真や文書などの応急処置を体験するワークショップや修復担当学芸員によるギャラリートーク、阪神地域の美術機関で連携して開催している「阪神・淡路大震災 20 年・語り継ぐこと/リレートーク」などが予定されている。


米田知子「空地 Ⅱ-市内最大の被害を受けた地域」2004年 国立国際美術館蔵 copyright the artist courtesy ShugoArts

関連イベント
歴史資料ネットワーク+兵庫県立美術館コラボ企画
「あなたにも救える!水損資料保全ワークショップ-写真と紙資料-」
講師:吉原大志・東野将伸(歴史資料ネットワーク)、横田直子(兵庫県立美術館学芸員)
2015年1月24日(土)15:30-17:00
会場:兵庫県立美術館 アトリエ2
定員:35名(当日先着順)

阪神・淡路大震災 20 年・語り継ぐこと/リレートーク vol.4
救うこと、残すこと-「作品」と「思い」
お話:大槻晃実(芦屋市立美術博物館学芸員)、江上ゆか(兵庫県立美術館学芸員)
2015年2月21日(土)16:00-17:30
会場:兵庫県立美術館 レクチャールームおよび展示室
参加無料、要観覧券
※「阪神・淡路大震災 20 年・語り継ぐこと/リレートーク」は、明石市立文化博物館、芦屋市立美術博物館、C.A.P. 、神戸アートビレッジセンター(KAVC)、神戸ファッション美術館、神戸ゆかりの美術館、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)、BBプラザ美術館が連携して、1月17日から6月20日にかけて開催。詳細は下記URLを参照。
https://www.facebook.com/relaytalk

修復担当学芸員によるギャラリートーク
2015年3月7日(土)16:00-(約40分)
会場:兵庫県立美術館 展示室3
参加無料、要観覧券

※そのほかの関連イベントは美術館公式ウェブサイトを参照。

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