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驚異の部屋の私たち、消滅せよ。— 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ —
2026年4月25日(土)–7月20日(月・祝)
大阪中之島美術館 5階展示室
https://nakka-art.jp/
開場時間:10:00–17:00(入場は閉場30分前まで)
休館日:月(ただし、4/27、5/4、7/20は開館)
展覧会URL:https://nakka-art.jp/exhibition-post/sayonara-2026/
大阪中之島美術館では、森村泰昌の呼びかけにヤノベケンジ、やなぎみわが応答し、時に時と場を共にしつつもそれぞれが長いキャリアを築いてきた相反する三者三様の「私」である「私たち」が、ゼロから立ち上げた展覧会「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。— 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ —」を開催する。
発起人となった森村泰昌(1951年⼤阪府⽣まれ)は、1985年に初めてのセルフポートレイトの作品《肖像∕ゴッホ》を発表し、以降、「わたし」という⼀貫したテーマのもと、「なにものかに扮するセルフポートレイト写真」を発表し続けてきた。森村自身が「森村、ヤノベ、やなぎ」の3人展を見てみたいと声をかけたヤノベケンジ(1965年⼤阪府⽣まれ)は、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに1990年代初頭より機能性を持つ⼤型機械彫刻を制作。放射線感知服に身を包みチェルノブイリを訪れる《アトムスーツ・プロジェクト》、「子供の夢の最終兵器」として制作した全長7.2mのロボット型の巨大彫刻《ジャイアント・トらやん》、「船乗り猫」をモチーフにした旅の守り神《SHIP’S CAT》シリーズなどで知られる。森村と同じく京都市立芸術大学出身で、1992年には同大学の彫刻棟で行なわれたヤノベが司会を務めた「クイズおおいに語るでショー」に森村がゲストで参加。1998年に森村がプロデュースしたアートプロジェクト「テクノテラピー 心と体の美術浴」(大阪市中央公会堂)にヤノベが出品。
同じく森村に声をかけられたやなぎみわ(兵庫県生まれ)も京都市立芸術大学出身で、「テクノテラピー 心と体の美術浴」にも出品。やなぎは1990年代中頃より〈エレベーターガール〉、〈マイ・グランドマザーズ〉、〈フェアリーテール〉など、⼥性をテーマにした写真作品を発表し、2009年には第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表として個展「Windswept Women: 老少女劇団」を開催した。2010年より「1924 三部作」を皮切りに数々の舞台作品を手がけ、2021年には日台は⽇台共同制作で台湾オペラの演出も⼿がけ、昨年も六甲ミーツ‧アートにて⽔上劇「⼤姥百合」、BENTEN Art Nightの歌舞伎町能舞台にて「⻩泉平坂 排斥と遊戯」を上演している。森村が芸術監督を務めたヨコハマトリエンナーレ2014に参加した際に発表したのが、いまややなぎの野外劇のトレードマークになったとも言えるデコトラを使った作品だった。1995年には森村が原節子に扮したセルフポートレイトを撮影する際に、当時暮らしていたアパートの一室を提供している。また、1999年には京都のアートスペース虹での展覧会「note’99」にて、森村、ヤノベと共に3人展を開催している。
森村泰昌 ヤノベケンジ やなぎみわ《私たちは、それぞれに旗を掲げる。》(ラフスケッチ) 2026年
森村泰昌《M式‧⼤阪⼋景∕旧陸軍第四師団庁で、清聴よせ!》(部分)2026年
「私たちは、それぞれの旗を掲げる。」と題した本展プロローグでは、「あなたなら⾃分⾃⾝が掲げる旗として、どんな旗を選びますか」に対する三者三様の「私」を宣言するという形での共同制作となった立体作品を発表。続く「Room1:博覧会は⼦供の領分」はヤノベが担当し、⼤阪万博跡地での原体験を起点に、新旧作品が驚異の部屋のように集積、未来の作家と作品が時空を横断し、⼦供の想像⼒を解き放つ創造のエネルギーが体感できる空間を作り出す。「Room2 : 広場にパノラマ島奇譚」は森村が担当し、大阪にちなんだ8つの場所で撮影したモリムラ作品を、昭和文化を象徴する映画看板の絵師とのコラボレーションで看板化した新作《M式・大阪八景》を発表。やなぎが担当する「Room3 : 坂道のオード(賛歌)」では、福島の桃果樹園を、毎夏10年間撮影した写真作品「女神と男神が桃の樹の下で別れる」、火、土、鐵、水などを産んだ女神をテーマにした鋳造作品、新作映像を通して、「黄泉平坂」の世界を紹介する。5月28日、29日、30日には、舞台公演「黄泉平坂〜排斥と遊戯〜」も上演予定。
再び3人が集結する「Room4 : 迷宮を紡ぐ厳粛な綱渡り」では、森村が最近のテーマのひとつである「勇ましくない絵画」の第一弾として、木谷千種《浄瑠璃船》(1926年、大阪中之島美術館蔵)を原画に展開した最新作、ヤノベが八卦から着想した8つのテーマを軸に、これまでのヤノべ作品を引用しながら、8つの世界を表現した装飾が施された短刀の拵(こしらえ)《八卦連環》を、やなぎが世界中に多く残された「女性の船首像」たちを撮影した写真シリーズ(2019年制作)と、新たに創作した船首像の写真(2026年制作)を合わせて発表する。
そして「Room5 : 絶望するな。では、失敬。」では、「消滅美術館」という発想の下、3人が原案、やなぎが演出する《消滅美術館にて》を発表予定。
エピローグでは、展覧会実現に至る2年間の記録から、映像作家の林勇気が制作したドキュメンタリー映像《Frames》を上映。会期中には、3人の鼎談、上述したやなぎの舞台公演のほか、ヤノベ監修で開発されたアーケードゲーム「SHIP’S CATの大冒険」の公開記念イベント、森村による連続レクチャーといった関連イベントも開催する。
森村泰昌《境界線上の⾈遊び(「浄瑠璃船」のために)》習作(参考作品)2026年
ヤノベケンジ《⼋卦連環-⽕》2025年 撮影:表恒匡
やなぎみわ《アルゴー船の船⾸像 2》2019年
関連イベント
開幕記念 作家鼎談 驚異のアーティストトーク
2026年4月25日(土)14:00–15:30(開場:13:30)
登壇者:森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわ
会場:大阪中之島美術館 1階ホール
定員:150名(先着順、事前申込不要)
参加費:無料 ※要観覧券(半券可)
舞台公演「黄泉平坂〜排斥と遊戯〜」
2026年5月28日(木)17:30開演
2026年5月29日(金)14:00開演/17:30開演*
2026年5月30日(土)14:00開演/17:30開演*
※公演は約60分。開場は開演の30分前
※5月29日、30日の17:30開演回はアフタートークあり
作・演出:やなぎみわ
会場:大阪中之島美術館 1階ホール
定員:140名 ※未就学児は入場不可
参加費:4000円
チケット販売:ローソンチケット(Lコード:52954)
詳細:https://nakka-art.jp/event-post/sayonara-202605/
アートゲーム SHIP’S CATの大冒険 公開記念イベント
2026年5月2日(土)14:00–(開場:13:30)
登壇者:ヤノベケンジほか
第1部|14:00–15:00|トークイベント
第2部|15:15–16:00|ゲームエキシビション
第3部|16:00–|サイン会
※第2部以降からの参加は不可
会場:大阪中之島美術館 1階ホール
定員:150名(先着順、事前申込不要)
参加費:無料 ※要観覧券(半券可)
森村泰昌連続レクチャー「驚異」のための美術教室
2026年6月6日(土)「なぜこの「三⼈の展覧会」なのか、モリムラ⽬線で考える。」
6月20日(土)「ミステリー仕掛けの「M式⼤阪⼋景」」
6月27日(土)「⽊⾕千種「浄瑠璃船」をテーマにしたワケ」
7月4日(土)「消滅美術館には、三島由紀夫がよく似合う?」
各回:14:00–15:00
登壇者:森村泰昌
会場:大阪中之島美術館 1階ワークショップルーム
定員:40名(事前申込制)
参加費:無料 ※要観覧券(半券可)
申込方法:5月7日(木)10時より大阪中之島美術館公式サイトにて申込受付を開始。
