ミュージアム コレクションⅡもうひとつの物語──女性美術家たちの100年 @ 世田谷美術館

辰野登恵子《May-7-91》1991年 世田谷美術館蔵

 

ミュージアム コレクションⅡ
もうひとつの物語──女性美術家たちの100年
2025年7月26日(土)-11月3日(月・祝)
世田谷美術館 2階展示室
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
開館時間:10:00–18:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし8/11、9/15、10/13、11/3は開館)、8/12、9/16、10/14
展覧会URL:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/collection/detail.php?id=col00124

 

世田谷美術館では、戦前・戦後に先陣を切った女流画家から現在活躍を続ける女性美術家までを、同館のコレクションより紹介する「もうひとつの物語──女性美術家たちの100年」を開催する。

戦前、東京藝術大学の前身である東京美術学校(1889-1952)は、1946年に男女共学化されるまで女性の入学が許可されておらず、本格的に美術を学べる教育の場がごく限られる中、美術の道を志し「女流画家」として歩んだ女性たちがいた。戦後になり、女性がアーティストとして活躍することは一般的になっていったが、一方で、美術館のコレクションや展覧会においてマイノリティである状況は今なお続いている。

 

福田美蘭《FINE VIEWS》1988年 世田谷美術館蔵
坂上チユキ《古代魚の夢》1988-1989年 世田谷美術館蔵
井上玲子《タイムトンネル’92(遊遊)》1992年 世田谷美術館蔵 撮影:上野則宏

 

本展では、美術の世界の「もうひとつの物語」である女性美術家たちの物語を、同館コレクションより紹介。三岸節子(1905-1999/愛知県生まれ)、草間彌生(1929年長野県生まれ)、井上玲子(1932-2010/長野県生まれ)、辰野登恵子(1950-2014/長野県生まれ)、坂上チユキ(1961-2017)、福田美蘭(1963年東京都生まれ)などの作品を展示する。1926年の昭和のはじまりからちょうど100年を迎える2025年現在、昭和・平成・令和と時代が流れ価値観が変化したことで、彼女たちの作品や生き方を当時とは異なる視点で眺めることを試みる。

また、コーナー展示として、写真家・奈良原一高(1931-2020/福岡県生まれ)が20代の若き日にとらえた東京のシリーズ〈Tokyo, the ‘50s〉から選んだプリント15点を展示するほか、スライドショーで全50点を紹介する。

 

奈良原一高《Hibiya》〈Tokyo, the ‘50s〉より 1956-58年 世田谷美術館蔵 ©NARAHARA IKKO ARCHIVES

 


同時期開催
野町和嘉—人間の大地
2025年7月5日(土)-2025年8月31日(日)
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自然と魂 利根山光人の旅—異文化にみた畏敬と創造
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https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00226

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