
トロイメライ
2025年7月12日(土)–2026年1月12日(月・祝)※觀海庵は会期中展示替えあり
原美術館ARC
https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/
開館時間:9:30–4:30(入館は閉館30分前まで)
休館日:木(ただし、8月中は無休)
展覧会担当:山川恵里菜(原美術館ARC学芸員)
展覧会URL:https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/exhibition/1920/
現代美術と東洋古美術の収蔵品展を中心に据えた活動に取り組む原美術館ARC。2025年の第2期は、その厳選された収蔵品を、誰もが身近に感じながらもその多彩さゆえに謎めく「夢」、「夢を見ること」をキーワードに紐解いていく展覧会「トロイメライ」を開催する。
「夢のような」、「夢見心地」を意味するドイツ語「トロイメライ(träumerei)」。ドイツ・ロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンによる同名の楽曲(小品集「子どもの情景」の7曲目)には、恋人から送られた手紙の中で「時々あなたは子どもに見えます」と書かれていた言葉を思い出し、その余韻の中で作曲されたという逸話があり、ゆっくり歩くような単調な繰り返しの中に、天から優しく降りそそぐ光や、願い、一瞬の戸惑い、そして憧れへ向かう躍動感をも感じさせる特徴を持っている。
本展では、夢日記をつけていたことでも知られるジョナサン・ボロフスキーをはじめ、不確かなイメージをとらえようと多様な表現を試みてきたアーティストの作品を紹介する。


会期中には、他者とのつながりや日々の出来事を題材に、弱さや傷つきやすさとその修復をテーマに制作や活動を行なってきたアーティストの榎本浩子と原美術館ARCが協働で構想したワークショップ「やわらかな時間」も開催。9月から10月にかけて、複数回のイベントを予定している。そのほか、染色アーティストの大竹夏紀を講師に招いた夏休みワークショップなど、さまざまなイベントを実施。また、宮島達男のアートプロジェクト「時の蘇生・柿の木プロジェクト」の一環として、2005年に原美術館ARCの庭園に植樹した「被爆2世の柿」の20周年を記念した小企画も開催する。
現代美術ギャラリー(予定)
カレル・アペル、フランチェスカ・ウッドマン、大竹伸朗、加藤美佳、アンゼルム・キーファー、坂田栄一郎、シンディ・シャーマン、名和晃平、奈良美智、ジョナサン・ボロフスキー、増田佳江、宮脇愛子、ロバート・メイプルソープ、森村泰昌、やなぎみわ、横尾忠則、マーク・ロスコなど
特別展示室 觀海庵(予定)※会期中に展示替えあり
加藤泉、崔在銀、狩野永徳、狩野探幽、徐霖、野村仁、円山応挙など
常設展示、屋外作品
草間彌生《ミラールーム(かぼちゃ)》、奈良美智《My Drawing Room》、宮島達男《時の連鎖》、束芋《真夜中の海》、鈴木康広《日本列島のベンチ》、森村泰昌《輪舞(双子)》、李禹煥《関係項》、アンディ・ウォーホル《キャンベルズ トマト スープ》、オラファー・エリアソン《Sunspace for Shibukawa》、ジャン゠ミシェル・オトニエル《Kokoro》など


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関連イベント
展覧会関連ワークショップ
榎本浩子「やわらかな時間」
2025年9月–10月 複数回実施予定 ※詳細は決まり次第、公式ウェブサイト「イベント」ページにて公開。
夏休みワークショップ
「ろうけつ染め」でうちわをつくろう
2025年7月19日(土)10:00–/14:00–(所要時間約120分)
講師:大竹夏紀(染色アーティスト)
会場:原美術館ARC内 回廊スペース
定員:各回6名
参加費:2,500円(現金のみ、入館料別)
https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/event/1941/
「折り染め」でうちわをつくろう
2025年7月20日(日)、21日(月・祝)各日10:00–/13:00–/15:00–(所要時間約40分)
会場:原美術館ARC内 回廊スペース
定員:各回15名
参加費:600円(現金のみ、入館料別)
https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/event/1941/
開架式収蔵庫ガイドツアー
2025年8月2日(土)11:00–(60分程度)
定員:5名
参加費:1,000円(現金のみ、入館料別)
※通常はメンバーシップ限定イベントだが、一般の方の参加も可
担当学芸員による作品解説
2025年8月2日(土)14:00–(60分程度)
定員:10名
参加費:500円 ※メンバーシップ会員は無料
屋外作品ガイドツアー
2025年9月27日(土)11:00–(60分程度)
定員:10名
参加費:500円 ※メンバーシップ会員は無料
対話型作品鑑賞会(協力:対話型アート鑑賞ラボ)
2025年11月8日(土)11:00–(60分程度)
定員:10名
参加費:無料
宮島達男「時の蘇生・柿の木プロジェクト」植樹20周年企画
2005年に原美術館ARCの庭園に植樹された「被爆2世の柿」。植樹20周年を記念した小企画を開催。
時の蘇生・柿の木プロジェクトの詳細は下記URLを参照。
https://kakitreeproject.com/