日本のまんなかでアートをさけんでみる @ 原美術館ARC


佐藤時啓《光―呼吸 Harabi#2》2020年 ©️Tokihiro Sato

 

日本のまんなかでアートをさけんでみる
2024年3月16日(土)-9月8日(日)※觀海庵は会期中展示替えあり
原美術館ARC
https://www.haramuseum.or.jp/
開館時間:9:30–16:30 入場は閉館30分前まで 入館は閉館30分前まで
休館日:木(5/2は開館、8月中は無休)
展覧会担当:坪内雅美(原美術館ARC学芸員)
展覧会URL:https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/exhibition/1555/

 

現代美術と東洋古美術の収蔵品展を中心に据えた活動に取り組む原美術館ARC。2024年春夏季は「日本のまんなかでアートをさけんでみる」と題し、主に原美術館コレクションと原六郎コレクションから厳選した作品を展示する。

原美術館ARCのある群馬県渋川市は、日本の主要四島で最北端の北海道宗谷岬と最南端の鹿児島県佐多岬を円で結んだ中心に位置し「日本のまんなか」を称している。しかし、中心とは何か。2021年に原美術館(東京・品川)と別館ハラ ミュージアム アーク(群馬・渋川)の活動を集約した原美術館ARCは、一般的には、原美術館が日本の中心都市=東京からその周縁=渋川に拠点を移したと捉えられるかもしれない。また、企画展を中心にすえる日本の美術館において、収蔵作品展は周縁的展覧会とされる傾向にある。そのような中で、本企画は、物事を捉える角度や尺度を変えれば、中心はその位置をさまざまに変化させることが可能だと捉え、中心と周縁の関係を問い直していく。

本展には、原美術館最後の展覧会となった「光-呼吸 時をすくう5人」の出品作、佐藤時啓が原美術館とハラ ミュージアム アークをモチーフに制作した〈光-呼吸〉全12作品をはじめ、国内外のアーティストひとりひとりとの信頼関係を礎に収蔵された作品の数々を出品するとともに、陽光のきらめきや雲の造形、草木の香りや鳥のさえずりなど、豊かな自然とその移ろいとともにある、時間芸術のような鑑賞体験を提供する。

 


オラファー・エリアソン《Sunspace for Shibukawa》2009年 ©️2009 Olafur Eliasson


安藤正子《雲間にひそむ鬼のように》2006年 ©️Masako Ando

 

各展示室のテーマおよび出品作品(予定)
ギャラリーA:思考のきせき
佐藤時啓、戸谷成雄、名和晃平など

ギャラリーB:あいまいな境
磯崎新、榎倉康二、杉本博司、崔在銀、ヤン・ファーブルなど

ギャラリーC:中心のゆらぎ
安藤正子、アドリアナ・ヴァレジョン、草間彌生、バックミンスター・フラー、ジョナサン・ボロフスキー、森村泰昌など

觀海庵:ひろがる
岸駒《寒山拾得》、雪村《列子御風図》、長沢蘆雪《群雀図》、ロバート メイプルソープ、林登科《藻魚図》、《角力図屏風》など

通年展示作品
草間彌生《ミラールーム(かぼちゃ)》、奈良美智《My Drawing Room》、宮島達男《時の連鎖》、束芋《真夜中の海》、鈴木康広《日本列島のベンチ》、アンディ・ウォーホル《キャンベルズ トマト スープ》、オラファー・エリアソン《Sunspace for Shibukawa》、ジャン゠ミシェル・オトニエル《Kokoro》など

 


アドリアナ・ヴァレジョン《スイミングプール》2005年 ©️Adriana Varejão


筆者不詳《角力図屏風》江戸時代

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