ANNUAL BRAKE 2024 @ The 5th Floor


©REFLECTA, Inc.(岡﨑真理子+邵琪)

 

ANNUAL BRAKE 2024
上竹真菜美「誰かの風景」
2024年12月2日(月)-12月15日(日)
梅原徹「Rumble」
2024年12月23日(月)-12月29日(日)、2025年1月6日(月)-1月12日(日)
筒 | tsu-tsu「向く仕事」
2024年1月20日(月)-2月2日(日)
The 5th Floor
https://the5thfloor.org/
開場時間:13:00–19:00(土日のみ20:00まで)
休場日:会期中無休
入場料:500円
キュレーション:岩田智哉(The 5th Floorディレクター)

 

The 5th Floorでは、若手アーティストを招請し、新作の制作・発表はせず、過去作品のみで展覧会を作るプロジェクト「ANNUAL BRAKE 2024」を開催する。今年で4回目となる本展では、上竹真菜美、梅原徹、筒 | tsu-tsuの3名が参加し、会期中に14日間ずつ回顧展を行なう。

「ANNUAL BRAKE」は、1年に1度継続的に開催しているプロジェクト。若手および中堅アーティストが作品発表を迫られ、新しいものを次々と要求される状況に対し、過去作品によって展覧会を構築することで、アーティストが自身の足跡と物語を確かめることを目的としている。

上竹真菜美(1988年鹿児島県生まれ)は、実父の背中のほくろやしみを繋ぎ合わせた《父をつなぐ》(2017)や、東日本大震災を経験した男性の経験を上竹がその地震や日本を知らない他者に伝達し接続を試みた《知らないものを想像する》(2020)など、記憶や記録、想像の可能性に関する作品を制作している。2018年東京藝術大学大学院美術研究科修了。在学中にロンドン芸術大学チェルシーカレッジに交換留学。2021〜2022年、ポーラ美術振興財団在外研修員としてクンストラーハウス・ベタニエン(ドイツ)に滞在。主な展覧会に、「蠢」(CSLAB、東京、2024)、「Vorbei ist nicht vorüber」(クンストラーハウス・ベタニエン、ベルリン、2022)、「Imagining Something Unknown」(デカメロン、東京、2022)など。

 


上竹真菜美《父をつなぐ》2017年、映像(3分55秒)、写真、手記、煙草


上竹真菜美《知らないものを想像する》2020年、映像(13分24秒、5分46秒、5分40秒)、ドローイング


上竹真菜美《過ぎ去っても終わっていない》2022年、写真、ドローイング、映像(10分24秒)

 

梅原徹(1996年神奈川県生まれ)は、都市と環境の構造が生み出す時空間的なダイナミクスと、そこに見えかくれするリアリティ、あるいはフィクションへとアプローチした音響作品を制作している。映像やダンス作品の劇伴制作、海外レーベルからのアルバムリリースやミックスの提供など活動分野は多岐にわたる。ドイツ・デュッセルドルフでの在住経験を経て、2018年横浜国立大学理工学部卒業。2020年東京藝術大学大学院美術研究科修了。近年の主な活動として、個展「Parallax+Drive」(Arts ISOZAKI、茨城、2023)や「ATAMI ART GRANT 2023」(静岡、2023)、「TRANSLATION for ALL」(渋谷PARCO、東京、2023)への参加などがある。2024年12月、英small méasuresより2ndアルバム「Ephemeral」をリリース。

 


梅原徹《Voxel Mix》2021年 Sound Installation (variable dimensions) ©️comuramai


梅原徹《Relational Steps_27.07.2023》2023年 2 channel video, 16 channel audio ©️Emi Nakata


梅原徹《Envelopes, the Sun》2023年 Multimedia Sound Installation ©️Ryuichiro Suzuki

 

筒 | tsu-tsu(1997年東京都生まれ)は、古典舞踊の手習いから得た「筒(つつ)」という身体感覚を手がかりに、実在の人物を取材し、演じる一連の行為を「ドキュメンタリーアクティング」と名付け、実践するドキュメンタリーアクター。2022年から山梨県河口湖町にてアーティスト・ラン・レジデンス「6okken」を設立・運営も行なう。第28回CGC最優秀賞、やまなしメディア芸術アワード山梨県賞など受賞。主な個展に「01-25-1997」(クマ財団ギャラリー、東京、2024)、「地上」(十和田市現代美術館space、青森、2023)、「全体の奉仕者」(F/Actory、東京、2022)など。主なグループ展に「FUJI TEXTILE WEEK 2023」(旧糸屋、山梨、2023)、「憑在実験 vol.1」(脱衣所 – (A) place to be naked-、東京、2022)、「Habitat / Halle E, 」(TQW Halle E、オーストリア、ウィーン、2019)など。

 


筒 | tsu-tsu《全体の奉仕者》2022年、ドキュメンタリーアクティング


筒 | tsu-tsu《地上 On the Land》2023年、ドキュメンタリーアクティング


筒 | tsu-tsu《back-flow to the junction》2024年、ドキュメンタリーアクティング

 

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