『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 @ 京都文化博物館


 

『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本
2023年12月16日(土)-2024年2月4日(日)
京都文化博物館 4階展示室
https://www.bunpaku.or.jp/
開室時間:10:00–19:30 入場は閉室30分前まで
休館日:月(ただし1/8は開館)、12/28-1/3、1/9
展覧会URL:https://www.bunpaku.or.jp/exhi_sogo_post/20231216-20240204/

 

京都文化博物館では、「シュルレアリスム宣言」の発表から100年を記念し、シュルレアリスムの影響を受けた日本の絵画作品を通して、多様なイメージの展開を紹介する企画展「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」を開催する。

シュルレアリスムは、1924年に詩人のアンドレ・ブルトンが発表した著書『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』に始まり、フランスから各地の芸術、思想、文化に影響を及ぼした20世紀最大の芸術運動。その運動は1920年代後半には日本にも伝播し、詩の分野から始まり、絵画の分野へと拡がっていった。古賀春江や東郷青児、1924年から1931年にかけてパリに遊学していた福沢一郎らが、シュルレアリスムの絵画表現を日本に導入し、30年代には東京のみならず、京都、名古屋、福岡などにもその影響は波及した。しかし、軍国主義化していく日本において、検閲や弾圧の対象となるなど、シュルレアリスムを巡る状況は次第に悪化し、表現の自粛を迫られることになる。一方、これら困難な時代に描かれた絵画は、画家たちの切実な思いや思想がにじみ出たものへと変容し、戦後へと引き継がれていく。

 


小牧源太郎《民族系譜学》1937年 京都市美術館

 

本展では、上述した古賀春江、東郷青児や福沢一郎、靉光、浅原清隆、阿部金剛、北脇昇、小牧源太郎、三岸好太郎、吉原治良、六條篤などの作品を通して、日本におけるシュルレアリスムの展開とその時代を振り返る。会期中には、ともに巡回先である三重県立美術館館長の速水豊、板橋区立美術館学芸員の弘中智子による講演会「シュルレアリスムと日本の画家たち」も開催。展覧会に合わせて、『『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本』(青幻舎)が出版される。

 


浅原清隆《多感な地上》1939年 東京国立近代美術館

 

関連イベント
講演会「シュルレアリスムと日本の画家たち」
2024年1月13日(土)10:30-12:00
講師:速水豊(三重県立美術館館長)
弘中智子(板橋区立美術館学芸員)
司会:清水智世(京都文化博物館学芸員)
会場:京都文化博物館3階フィルムシアター
定員:150名(事前申込制、先着順)
参加費:無料(要入場券)
※申込方法は公式ウェブサイトを参照。

学芸員によるギャラリー・トーク
2024年1月12日(金)、1月26日(金)各日14:00-(30分程度)
会場:京都文化博物館4階展示室内
参加費:無料(当日の入場者限定)※事前申込不要

 


高山良策《矛盾の橋》1954年 板橋区立美術館

 


巡回情報
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本
2024年3月2日(土)-4月14日(日)
板橋区立美術館
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001737/4001747.html

『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本
2024年4月27日(土)-6月30日(日)
三重県立美術館
https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/

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