ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING 生きるための力学 @ TOTOギャラリー・間


ドットアーキテクツ「千鳥文化」(大阪府)2017年 ©Yuma Harada

 

ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING 生きるための力学
2023年5月18日(木)- 8月6日(日)
TOTOギャラリー・間
https://jp.toto.com/gallerma/
開館時間:11:00〜18:00
休館日:月、祝
展覧会URL:https://jp.toto.com/gallerma/ex230518/

 

TOTOギャラリー・間では、設計、施工のプロセスにおいて専門家・非専門家にかかわらずさまざまな人との協働を実践し、設計だけに留まらず、現場施工、リサーチプロジェクト、アートプロジェクトなどさまざまな企画に携わってきたドットアーキテクツの個展「POLITICS OF LIVING 生きるための力学」を開催する。

ドットアーキテクツは、家成俊勝(1974年兵庫県生まれ)と赤代武志(1974年兵庫県生まれ)が2004年に共同で設立。現在は家成、赤代に加え、土井亘(1987年神奈川県生まれ)、池田藍(1979年奈良県生まれ)、宮地敬子(1982年兵庫県生まれ)、勝部涼亮(1997年滋賀県生まれ)をメンバーに、大阪・北加賀屋にて、分野にとらわれない人々や組織が集まるコーポ北加賀屋を拠点に活動している。建築の計画/設計/施工/使用を同じ地平でとらえ直し、そのすべての過程に取り組むことを特徴とし、⼿に届く範囲にある材料や人⼿、知己や地縁までも資源としてその⼒を総動員することで、すべての人が⾃ら使う建築の創造に能動的に関わる可能性をテーマにしている。

2013年には瀬戸内国際芸術祭で小豆島に「馬木キャンプ」(2013)を建設。以来、同地でアートを通じた地域の教育普及の場所づくりに10年にわたり取り組んでいる。また、活動拠点となる北加賀屋の「千鳥文化」では、建築の設計や施工はもちろん、出来事、映画、舞台、パフォーマンス、余暇、バーの運営、畑仕事など多岐にわたる活動を通じて、誰もが分け隔てなく参加できる場づくりを行なっている。ドットアーキテクツは、本展のタイトルにもなっている「POLITICS OF LIVING(生きるための力学)」を、このような具体的な場の創出に、現実に柔軟に対応しながら継続的に関わり続けていくことで立ち上がる「小さな自治空間」を生み出すもの、現状を突破し社会を変革する鍵と捉える。

本展は、建築の可能性を広げるその活動の全貌を紹介するとともに、中庭にパターゴルフ場を設け、その場でパターを手作りして一緒に楽しめる、余暇を自らつくり楽しむ体験を生み出すなど、ドットアーキテクツの「生きるための力学」の意味を発見できる場を目指す。なお、会期中には、シルクスクリーンで自分だけのTシャツをつくるワークショップと、櫻田和也(記録と表現とメディアのための組織)をゲストに「イタリア社会センターに学ぶ空き物件の使い方」を語るトークイベントを組み合わせたイベントなども予定している。

 


ドットアーキテクツ「馬木キャンプ」(香川県)2013年 ©HIDEAKI HAMADA

 

関連イベント
ドットアーキテクツ講演会「POLITICS OF LIVING 生きるための力学」
2023年6月2日(金)18:30-0:00(開場:17:30)
会場:イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1飯野ビルディング4F)
定員:500名(予定)/参加無料
参加方法:事前申込制、TOTOギャラリー・間ウェブサイトより申込
申込期間:2023年4月7日(金)-5月21日(日)※応募者多数の場合、抽選の上、5月26日(金)までに結果を連絡
※未就学児不可
https://jp.toto.com/gallerma/ex230518/sympsm.htm

第1回 シルクスクリーン体験&トークイベント「イタリア社会センターに学ぶ空き物件の使い方」
2023年6月3日(土)13:30-16:30
ナビゲーター:家成俊勝(ドットアーキテクツ)、土井亘(ドットアーキテクツ)
①13:30-14:20|シルクスクリーンワークショップ〜自分だけのTシャツをつくろう!
②14:30-15:30|トークイベント「イタリア社会センターに学ぶ空き物件の使い方」
ゲスト:櫻田和也(記録と表現とメディアのための組織)
③15:40-16:30|ドットアーキテクツによるギャラリーツアー
参加方法:
①定員:15名(先着順)※13:00より会場にて整理券を配布。
図案を選び、Tシャツにプリントするため、Tシャツは持参するか、事前に2FのBookshop TOTOで購入(税込3,500円)。生地は綿かポリエステル推奨
②事前申込不要(ただし、椅子席に限りあり)
③事前申込不要
会場:TOTOギャラリー・間
連絡先:03-3402-1010
※プログラムは予告なく変更あり。イベント中の撮影、録音は不可

 


ドットアーキテクツ「No.07」(大阪府)2018年 ©Yuma Harada


ドットアーキテクツ「researchlight「河童よ、ふたたび」」(京都府)2016年 ©Shinsaku Arakawa

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