3.11以後の建築 @ 金沢21世紀美術館


伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉《陸前高田の「みんなの家」》Photo: HATAKEYAMA Naoya

3.11以後の建築
2014年11月1日(土)-2015年5月10日(日)
金沢21世紀美術館
https://www.kanazawa21.jp/
開場時間:10:00-18:00(金曜、土曜は20:00まで)チケット販売は閉場30分前まで
休場日:月(祝日の場合、翌平日休)、12/29-1/1、5/7

金沢21世紀美術館は開館10周年記念企画のひとつとして、ゲスト・キュレーターに五十嵐太郎、山崎亮を招いて、3.11以降の日本の建築動向を探る展覧会『3.11以後の建築』を開催する。企画担当は鷲田めるろ。

2011年3月11日の東日本大震災は、社会の意識、システムの根本的見直しを迫る出来事として、津波の圧倒的な破壊力に、建築物を強化するだけでは解決できない問題や、人と人との繋がり、地域と人の関係といったソフト面からのアプローチの重要性、さらには、エネルギー問題に対する意識と危機感の高まりなど、建築家と建築界に大きな意識の変化をもたらした。また、少子高齢化に向かい、住宅や公共施設がだぶつくと言われるこれからの日本というマクロな観点において、建築家にはどのような役割が期待されるのであろうか。

本展では、25組の建築家の取り組みを「みんなの家」、「災害後に活動する」、「エネルギーを考える」、「使い手とつくる」、「地域資源を見直す」、「住まいをひらく」、「建築家の役割を広げる」という7つのセクションで紹介し、3.11以降の建築家の役割を再検討する。会期中には、ゲスト・キュレーターの五十嵐太郎と山崎亮に建築計画者の小野田泰明による鼎談や本展出品建築家と市民ギャラリー利用団体のコラボレーションによる市民ギャラリートライアル、本展出品作家の岡啓輔によるコンクリートを作るワークショップが予定されている。

金沢21世紀美術館で同時開催の『ジャパン・アーキテクツ 1945-2010』、12月6日から開催する原研哉企画・ディレクションの『犬のための建築』のほか、建築フォーラム「公共建築—設計の核心—」(金沢海みらい図書館)、『[谷口吉郎・谷口吉生]展 金沢が育んだ二人の建築家』(金沢市芸術村)、歴史的空間再編コンペティション2014 〜第3回「学生のまち・金沢」設計グランプリ(金沢21世紀美術館、金沢学生のまち市民交流館)といった建築関連の企画が金沢市内で予定されている。


岡啓輔《蟻鱒鳶ル》Photo: TAKANO Ryudai

関連プログラム
市民ギャラリートライアル
403architecture[dajiba]x モダンアート協会展
2014年10月28日(火)-11月3日(月)
ドットアーキテクツ x 金沢市小中学校合同展(中学校美術)
2015年1月4日(日)-1月16日(金)
垣内光司×金沢発信アウトサイダー・アート展
2015年3月10日(火)-3月15日(日)
※金沢21世紀美術館の市民ギャラリー利用団体と建築家のコラボレーションによる展示空間のデザインを実施

五十嵐太郎 x 山崎亮 x 小野田泰明 鼎談「3.11以後の建築」
2014年11月2日(日)17:00-19:00
会場:金沢21世紀美術館 シアター21
定員:先着180名(事前申込制)、無料
申込詳細はコチラ

「RC作製しよう!」—コンクリートで形をつくる—
講師:岡啓輔
2014年11月30日(日)13:00-17:00
会場:金沢21世紀美術館プロジェクト工房
定員:先着20名(事前申込制)、無料
対象:小学生以上
※定員に達したため申込の受付終了。

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