ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」@ 東京オペラシティ アートギャラリー


 

ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展
「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」

2021年4月17日(土)- 6月20日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー
https://www.operacity.jp/ag/
開館時間:11:00-19:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、5/3は開館)

 

東京オペラシティ アートギャラリーでは、近現代美術史の文脈を再検討した作品やユーモラスな発想で日常を捉え直す作品など、コンセプチュアル・アートの可能性を拡張してきたライアン・ガンダーが、同館の収蔵品を再解釈してキュレーションを試みたふたつの展覧会『ストーリーはいつも不完全……』と『色を想像する』を開催する。

同館では当初、ガンダーの個展と『ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展』の同時開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をめぐる急激な悪化、なかでもガンダーが拠点を置くイギリスにおけるロックダウンにより、個展の開催は延期を余儀なくされた。延期の決定に伴い、ガンダー自身からイギリスからできる試みとして、「収蔵品展のキュレーション」の実施の申し出があり、この度、当初予定していた『ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展』を全館で開催することとなった。

 


小山穂太郎《Cavern》2005年 Photo: 早川宏一 東京オペラシティ アートギャラリー蔵


堂本右美《ここ》1998年 Photo:斉藤新 東京オペラシティ アートギャラリー蔵

 

本展は、「色を想像する」をテーマとする4階の展示、「ストーリーはいつも不完全……」をテーマとする3階の展示のふたつの企画で構成される。4階の「色を想像する」は、故寺田小太郎のプライベート・アイ・コレクションである同館収蔵品の成り立ち、寺田が収集のテーマのひとつとしていた「ブラック&ホワイト」に呼応するかたちで、黒と白のみの世界を構成。ひとりの視点によって集められたコレクションの特徴を踏まえ、壁面の上下左右にびっしりと作品を並べる「サロン・スタイル」を採用した展示を行なう。一方、3階の「ストーリーはいつも不完全……」では、来場者がうす明かりの展示室内を、展示入口で渡された懐中電灯を手に作品を見る仕組みをとる。来場者は、「あたりまえ」を「あたりまえ」と片付けず、そもそもを問い直すガンダーの制作姿勢の特徴を、「照明」の欠乏というかたちで体験しながら、ひとりひとりが作品との一対一の親密な関係を探る機会となる。

 


奥山民枝《シリーズ迣:日尽》1999年 Photo:斉藤新 東京オペラシティ アートギャラリー蔵


加藤清美《明日の記憶》1976年 Photo:斉藤新 東京オペラシティ アートギャラリー蔵

 

ライアン・ガンダー(1976年チェスター生まれ)は、マンチェスター・メトロポリタン大学、オランダ、マーストリヒトのヤン・ファン・エイク・アカデミー、アムステルダムのライクスアカデミーで学ぶ。2000年代初頭より本格的に作品の発表をはじめると、多種多様な形式で作品の発表を重ね、コンセプチュアル・アートの可能性を探求する新しい世代のひとりとして注目を集める。第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2011)、ドクメンタ13(2012)をはじめ、数々の国際展、展覧会に参加。日本国内でも銀座メゾン・エルメス フォーラムや大和プレスビューイングルームでの個展、太宰府天満宮のアートプログラムのほか、ヨコハマトリエンナーレ2011、岡山芸術交流2016などで作品を発表し、東京オペラシティ アートギャラリーでも2017年の『片山正通的百科全書』に出品。同年、国立国際美術館で大規模個展『ライアン・ガンダー−この翼は飛ぶためのものではない』を開催すると同時に、同館の収蔵品展のキュレーションを手がけた。

 

 


 

同時開催
project N 82 松田麗香
2021年4月17日(土)- 6月20日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー 4Fコリドール

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