百瀬文 x イム・フンスン『交換日記』@ シアター・イメージフォーラム


百瀬文 x イム・フンスン『交換日記』

 

百瀬文 x イム・フンスン『交換日記』
2019年9月3日(火)19:30 ※百瀬文とイム・フンスンのトークイベント付き
2019年9月28日(土)- 10月4日(金)21:00-
シアター・イメージフォーラム
http://www.imageforum.co.jp/theatre/

 

2019年9月3日より、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでは、韓国のソウル・アート・シネマとの共同企画として、百瀬文とイム・フンスンによるコラボレーション作品『交換日記』の緊急上映を行なう。

本作は、2015年に日韓国交正常化50周年を記念して両国で開かれた『アーティスト・ファイル2015 隣の部屋−−日本と韓国の作家たち』(国立新美術館、韓国国立現代美術館)への参加をきっかけに、百瀬文とイム・フンスンがはじめた実験的なコラボレーション作品。同作は、百瀬とイムがそれぞれの活動拠点である日本と韓国、あるいは日々の生活で訪れた場所の映像を素材として相手に送り、受け取った側が相手の映像を編集して、自身の声で「日記」という形式のナレーションを加えることで完成する。相手の視点で切り取られた風景に自らの物語をかぶせることで生まれるズレと重なりは、個人間のコミュニケーションが文化的、社会的、政治的な隔たりや親密性へと展開していくさまを、時におぼろげに、時に鋭く描き出す。それはふたりのプライベートな日記であるとともに、今も揺れ動き続けているふたつの国の関係性のアーカイブとも言えるだろう。

本上映は、国家対国家の軋轢が深刻化している現状において、私たちが個人対個人としてどのような言葉を紡ぎ出すことができるのか、ふたりが2015年から数年にわたって眺めてきた風景を通じて思考する機会となるだろう。9月3日は、上映後にスカイプ中継による百瀬とイムのトークイベントを開催。その後、シアター・イメージフォーラムでは9月28日から10月4日まで連日21:10より本作の上映を行なう。

 


Both:百瀬文 x イム・フンスン『交換日記』

 

百瀬文(1988年東京都生まれ)は、パフォーマンスを記録するための方法として映像に出会い、その後、映像自体によって映像メディアの構造を再考させる自己言及的な方法論を用いて、見るという行為の特権性をあらわにするような作品を制作している。近年の主な個展に『サンプルボイス』(横浜美術館アートギャラリー1、2014)、『山羊を抱く/貧しき文法』(switch point、東京、2016)、『Borrowing the Other Eye』(ESPACE DIAPHANES、ベルリン、2018)、主なグループ展に『戦争画STUDIES』(東京都美術館ギャラリーB、2015)、『六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声』(森美術館、2016)などがある。2017年にアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)の助成を受け、ニューヨークに滞在。現在は東京を拠点に活動している。

イム・フンスン(1969年ソウル生まれ)は、パートナーの祖母の個人史から、済州島の4.3事件を見つめた「ピニョム」(2012)や、時代と場所の異なる複数の韓国の女性の労働問題を繋ぎ合わせた「危路工団」(2014)などといった映像作品を中心に、写真、インスタレーション、地域の人々との共同プロジェクトなど、さまざまな表現に取り組んでいる。2015年には第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ企画展『All the World’s Futures』に参加し、「危路工団」で銀獅子賞を受賞するなど、国際的な評価も高い。そのほか、近年の主な個展に『還生』(MoMA PS1、2015)、『私たちを隔てるもの』(韓国国立現代美術館、2018)、主なグループ展にシャルジャ・ビエンナーレ12(2015)などがある。現在、韓国では、北朝鮮から韓国へ移った女性を主人公とする長編作品「旅行」(2016)が劇場公開中。

 


Both:百瀬文 x イム・フンスン『交換日記』

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